日本は新型肺炎問題を抱える中国に、いち早く支援を行ったことで中国から大いに感謝されている。4日には、中国外交部の華春瑩報道局長が「日本政府だけでなく多くの地方企業がマスクやゴーグル、防護服などの防疫物資を自発的に寄贈してくれた」と謝意を表明している。
中国メディアの今日頭条は9日、日本はなぜこんなに中国を支援してくれるのかと疑問を投げかけ、分析する記事を掲載した。

 今回の新型肺炎の問題では、中国への支援は世界各地から寄せられているが、なかでも日本の政府や地方自治体、企業、団体による支援が広く伝えられるということは、これまであまりなかったことだ。

 実のところ、日本はこれまでも様々な形の支援をしてきたが、中国ではあまり多く語られることはなく、中国人の多くが知らないままだ。対中ODAが実施されたことも多くの中国人は知らないが、約40年間にわたり、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、技術協力の総額約3兆円以上の援助が行われてきた。

 記事は、2008年の四川大地震では日本からいち早く救援隊が駆け付け、義援金や必要物資が送られ、2011年の東日本大震災の際には逆に中国からの支援を受けたと紹介。記事は、日本と中国は互いに困難な時期に助け合ってきたので、今回も日本は中国に特別の支援を示してくれたのだと分析している。

 記事に対して、「中国は恩を忘れない国だ」、「隣国なのだから助け合うべき」など、日本の支援に感謝し、日中関係の親密さに好意を見せる意見が多く寄せられているが、中国が日本を特に持ち上げているのは、春に予定されている習近平国家主席の訪日を意識してのことだという見方もある。中国の日本に対する態度は、米国への批判的な態度とは対照的という指摘もあり、いろいろな思惑がありそうだ。とはいえ、日本の支援が広く伝わり感謝されていることはうれしいことである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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