中国では、新型コロナウイルスの影響でマスクがすぐに売り切れになったが、消毒液などの衛生用品も手に入りにくくなった。殺菌や消毒のための衛生用品が日常的に使われてこなかった中国では、ここに来て急に衛生に対する関心が高まったようである。
中国メディアの環球網は12日、日本の衛生概念がいかに高いかを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本では衣食住、それに交通面でも衛生に気が配られていると称賛。「衣」に関しては、中国では2日や3日同じ服を着るのはごく普通のことだが、記事の筆者が2日連続で同じ服を着たところ、ある日本人から「家に帰っていないのか」と聞かれた経験があると紹介、「日本人は毎日服を着替えるようだ」と学んだと伝えた。衛生面からこまめに服を替えるのだとしている。

 「食」に関しても、日本に生食の習慣があるのは、それだけ食の衛生が徹底されているからだと指摘。学校や会社でも弁当派が多い日本だが、これは節約という意味だけでなく、衛生的だからでもあると分析した。外食でも大人数で取り分ける際には取り箸があり、コンビニではおにぎりやサンドイッチを購入するとおしぼりをくれることからは「食事の前には手をきれいにするのが習慣らしい」と伝えた。中国では、手を洗わないまま食事する人が非常に多いので驚くだろう。

 「住まい」に関しても、日本の住宅は小さいながらも清潔にしていると称賛。硬く絞った雑巾で膝をついて床を拭くのは、日本のアニメ・一休さんでおなじみの光景だが、日本人は本当にそうしていると伝えた。中国では普通モップ掛けなので「手で床を拭く」ことに驚くのだろう。また、トイレまでピカピカでトイレ専用のスリッパを用意して生活エリアが汚染することを防いでいる、とも感心している。


 「交通」面でも、日本人は外に出るときよくマスクをしているが、これは自分の健康のためでもあり、他人にうつさないためでもあると称賛した。中国では新型コロナウイルスの問題が発生してから急に皆が付けるようになったものの、深刻な大気汚染寺を除けば、もともとマスクをする習慣はあまりなかった。

 日本では、生活のあらゆる面に衛生概念の高さが見られると言えるだろう。記事は、韓国でも同様の高い衛生基準が見られると称賛している。中国はこれまで、全体的に衛生観念が低かったが、これを機に日本の衛生概念の高さから学んでほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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