中国メディア・東方網は5日、日本人が好きな中国の肉料理を紹介する記事を掲載した。

 日本で最も人気がある中国の料理はマーボー豆腐だろうか。
エビチリと答える人もいるだろう。もちろんギョウザという人もいるはず。天津飯との声も出るかもしれないが、残念ながら本場中国には天津飯という料理は存在しない。それはさておき、記事が紹介しているのは、最近のブームではなく、以前から日本人に親しまれてきた中国の肉料理を3つ紹介している。

 まず1つめは、東坡肉。記事は、「トンポーロウ」またはシンプルに「豚の角煮」という呼び名によって日本で親しまれているこの料理について、明代の杭州と日本の九州との海上貿易で伝わったとし、その後長崎や沖縄といった地域で広く食べられるようになったと紹介した。一方で、その味付けは日本人の口に合うように変化していったとした。

 2つめに挙げたのは、青椒肉絲(チンジャオロース)だ。日本ではこの料理が中国料理を代表する一品と認識されていると説明。中国で単純に「肉」と言えば豚肉を指すが、日本のチンジャオロースは牛肉を用いたものが比較的多いほか、やはり日本人に合う味付けに改良されていると伝えた。

 そして、3つめとして紹介したのは、「糖酢里脊」。日本でいう酢豚である。
記事は「酸味と甘みが混ぜ合わさった味に、つややかな照りを帯びた見た目を持つこの料理には、誰も抗えないのである」とその魅力を形容したうえで、中国でも人気の高いこの料理の愛好者が日本にもたくさんいることについて「決して不思議ではない」との認識を示している。

 記事は触れていないが、日本でおなじみな中国の肉料理には回鍋肉もある。ただ、日本の回鍋肉と本場の物はかなり内容が異なっており、日本のものが「豚肉とキャベツの甘みそ炒め」なら、中国のものは「豚バラ肉と葉ニンニクの辛味炒め」といった具合だ。共通しているのは、どちらもご飯のお供に最高、ということだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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