異国での生活を始めたばかりのころ、自国との習慣の違いに戸惑うカルチャーショックを体験する海外移住者は少なくない。しかし、このカルチャーショックは、長期間外国に滞在していた人が戻ってきたときにも同じように生じるのである。
中国メディア・東方網は5日、日本に長期滞在した中国人が中国に戻った際に感じた「逆カルチャーショック」を紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本での生活に徐々に慣れていった外国人が自国に戻ると、かつては慣れ親しんでいたはずの自国の文化や行動様式に戸惑いを覚える「逆カルチャーショック」が生じるとしたうえで、日本在住の中国人にその経験を尋ねたところ、いくつかの答えが返ってきたことを伝えた。

 まずは、日本在住歴10年という30代のワーカー女性が感じた逆カルチャーショックとして「バスが待ってくれない」ことを挙げた。日本では安全のためにバスが完全に停止してから座席を立つよう呼びかけられているが、中国の運転手はせっかちであるため、目的のバス停に到着するまでにちゃんと降りる態勢を作らず、到着時に手間取ってしまうと、容赦なくバスを発車させるという女性の話を紹介している。

 次に、日本在住歴7年というフリーターの20代女性が「書店に行くとみんなが立ち読みならぬ『座り読み』をしている」点を挙げたことを伝えた。記事は、久しぶりに中国に戻った時に入った書店で、多くの市民が地べたに座って堂々と未購入の本を読んでいる様子を見て驚いてしまったという女性の話を紹介するとともに、「日本でも書店で立ち読みする人はいるが、堂々と地べたに座って本を読むという光景はまず見られない。しかし、中国ではそれが極めて普通のことであり、店員も見て見ぬふりをするのである」と解説した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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