中国メディア・東方網は24日、新型コロナウイルスの感染が拡大している日本において、帰国できなくなった中国人留学生を市民が救う心温まる出来事があったと報じた。

 記事は「日本人はみんな自分勝手で冷淡だといったのは一体誰だ」としたうえで、静岡県駿河区にある人気ラーメン店では新型ウイルスの影響で帰国できなくなった留学生へのチャリティ支援活動が行われたと紹介した。


 そのうえで、支援を受けた留学生は今年3月に大学を卒業する予定だったが新型ウイルスの感染拡大に伴い航空便が全て欠航となったため、日本に留まらざるを得なくなってしまったと説明。これを不憫に感じたラーメン店主が可能な限りの支援を行う方法を考え、1日間弁当を作って販売し、その売り上げを留学生に寄付することを思いついたと伝えた。

 そして、この取り組みがネット上で注目を集め、ラーメン店の常連客も続々と協力を申し出た結果、1日で500食の弁当を販売することに成功、集まった売り上げの30万円全額が留学生に渡されたとした。

 記事は、大きな支援金を受け取った留学生が「帰国後は日本語教師になりたい。授業で生徒たちに日本の思いやり、助け合いの文化を紹介するとともに、日本で経験した出来事を伝えたい」と語ったことを紹介している。

 何かと心が荒みがちな昨今において、このような心温まる話を見聞きすると気持ちが少し楽になる。辛い時期こそ、明るい話題のありがたみを感じる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
東坡肉によく似た日本式の「角煮」、見た目は素朴だが実に旨かった!=中国メディア
コロナ流行で加速する、日本の非接触認証技術=中国メディア
マスク不足の日本で、各地の伝統工芸技術がマスクに生かされる=中国メディア 
日本の街にゴミ箱が少ないことは、やはり敬服に値することだ=中国メディア
日本企業が中国撤退? この大手企業は中国事業を拡大させようとしてるぞ!=中国メディア 
編集部おすすめ