現在、日本で生活する外国人のうち、国籍・地域別にみると中国人が最多となっているが、日本人の「民度」に感銘を受けて日本に移り住む中国人もいるという。中国メディアの今日頭条は27日、「日本人の民度が高いのは、子どもの頃から受ける教育に深く関係している」と主張し、子どもの教育のために日本に移り住むことを考える中国人が増加していると伝えた。


 記事は、中国国内で2016年に行われた調査を引用し、中国人富裕層が他国へ移民する主な目的として「子どもの教育のため」と答えた人の割合は56.1%と非常に高い数値であったことを紹介し、この傾向は今も変わっていないと指摘した。

 続けて、これまで日本を訪れたことのある中国人は、「日本はどこへ行っても秩序が保たれていて、日本人の日常の姿から民度の高さが見て取れる」ことを認めていると指摘しつつ、これには「教育」が関係していると考える中国人は少なくないことを強調。続けて、中国の教育と最も異なるのは、日本では学業と同じように「子どもの民度を高めることを重視していること」だと指摘し、給食や清掃、課外活動などを通じて「子どもが集団での協調性やマナー、礼儀作法などを身に着けられるよう、多くの実践の場を与えている」と紹介した。

 中国の教育現場では学業の成績を重視した厳しい競争社会が存在するため、親は子どもが早いうちから少しでも優位に立てるように多くの習い事をさせる傾向が見られる。また、学校も子どもを成績のみで評価し、知識詰め込み型の教育を行うので、子どもたちは学校でも家でも大量の宿題に追われる日々を送っている。

 中国の親たちは日中の教育を比較し、「子どもが学校を卒業した後も、生涯にわたって役立つものこそが本当に与えるべき教育である」と感じ始めているという。日本を含め、国外への移住は簡単なことではないが、リスクを差し引いても「日本の教育は子どもに与える価値のある教育」と評価する中国人もいることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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