日本はアジアで最初に先進国になった国だが、資源の少ない日本が先進国になれたのはなぜだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、「資源の少ない日本が、どうして世界上位の先進国になれたのか」と題する記事を掲載した。


 記事はまず、「先進国になれる国は、資源が豊富で国土面積が大きいというイメージがある」と主張。実際のところこの先入観はあまり正しくないといえるだろう。なぜなら欧州には国土面積が大きくない先進国も多いからだ。

 とはいえ、多くの中国人は「資源が豊富で国土面積が大きいこと」が先進国になるための必須条件だと思っているため、これらの条件からは程遠い日本が先進国になれたことが不思議でたまらないようだ。それで記事は、日本が先進国になれたのには4つの理由があると分析した。

 その1つが「経済力と科学技術力」だ。
経済力はアジアで唯一G7に加盟できるほどで、名目GDPでは世界第3位だ。特許数で世界有数の規模を誇る日本は科学技術も強い。2つ目は「製造業」の強さで、精密機器や半導体材料など、日本にはハイエンド分野でも世界最大のシェアを持っている企業は多い。

 3つ目は、「対外資産」が多いこと。莫大な資産を海外に保有している日本は実質的には「世界最強の経済強国」だと評した。最後は、「教育を非常に大切にしている」ことを指摘している。
教育を重視するのは今に始まったことではなく、明治時代には小学校教育の普及率が95%を超えていたのに対し、中国ではこの水準になったのは比較的最近だと舌を巻いた。

 記事は、日本が先進国となれたことの最も重要な要因が「教育」にあるとしているが、これは確かに重要な要素と言えるだろう。いまだに発展途上国であると自称している中国が先進国の仲間入りを果たすには、教育も含めて多くの改革が必要になるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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