中国人の間ではがん検診など日本の健康診断は評判が高く、新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、旅行を兼ねてメディカルツアーに参加する中国人は年々増加していた。中国のソーシャルメディア・微信は12日、「日本で胃カメラを飲んでみた」経験を紹介する記事を掲載した。
日本の医療サービスは「とても対応が真剣で、技術も高かった」と感動を伝えている。

 記事の中国人筆者は胃炎に悩まされていたそうで、中国の病院での健康診断の結果に不安を抱き、過去に日本を旅行で訪れた際に健康診断を受けたことがあるそうだ。中国の病院では、胃炎と診断されていたが、医者の言うまま治療をせず、冷たいものや辛いものなどの刺激物を控えてきたが、2年経っても良くならず不安になってしまったようだ。

 予約して日本の病院に行ってみたという筆者は、中国と全く違う親切な対応に驚いたそうだ。病院は静かで廊下もトイレも非常にきれいだったと紹介。看護師も医者も親切だったと振り返っている。筆者が特に中国との違いを感じたというのは「医者が患者に時間をかけて説明してくれた」ことだったそうだ。

 胃カメラを飲む前日には、当日どんな手順で検査を進めるか、検査の時間はどのくらいかかるかなど「先生と生徒のように一対一で教えてくれた」そうだ。医者からの質問も多く、アレルギーはあるか、飲んでいる薬はあるか、家族にアレルギーのある人はいるかなど細かく聞かれ、たっぷり30分も時間をかけてくれたと紹介している。

 当日も、検査を受ける時に説明があり、終わってからも医者から30分ほど説明があったという。看護師も、気分が悪くなった筆者にずっと付き添って話しかけてくれた、とその親切ぶりに感激し、感謝している。

 結局、診断は中国と変わりなく、ストレスが引き起こした胃炎で薬だけで治療は必要ないと言われたそうだが、中国では2年も治らなかった症状が、日本から帰ると治ったそうだ。
日本の病院が親身になってくれたおかげで、自分の体のことをはっきり理解し、ストレスが消えたのかもしれない。中国の病院は、医者と患者とが話をすることはなく、流れ作業になっていると言われる。中国の病院に必要なのは、技術や設備ではなく、日本のように「患者ときちんと向き合う」ということなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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