作者は2007年に突然日本で仕事をすることを思い立ち、準備期間を経て福井にある建築会社で働く機会を得たという。福井に到着した際には「街がとても清潔で、空気がきれい。行き交う自動車も整然としていて、クラクションのけたたましい音も聞こえない」といった印象を抱いたとのことだ。
そして、実際に働いた建築会社に勤める日本の従業員はとてもまじめに仕事に取り組んでおり、各作業工程が秩序正しく進み、作業を引き継ぐ相手に迷惑をかけないよう常に配慮がなされていたとした。また、30代の工場長は毎日のようにサービス残業をするなど、結婚は二の次で仕事に全精力を注ぐ一方、中国人に対しては友好的でしばしばカラオケや日本料理店に連れて行ってくれたと伝えている。
作者によれば、この工場長以外にも多くの人が中国人に友好的だったという。特にある社員はいつも食べ物を分けてくれたほか、帰国直前には温泉に連れて行ってくれたり、自宅に招いてくれたりし、別れの時には抱き合って泣いてくれたと紹介し、「今でもその人のことが忘れられない」とした。
さらに、日本で暮らす中で特に印象深かったことを2つ挙げている。1つめは、現地の住民が犬の散歩をする際、手にビニール袋と紙を持っていて、犬がフンをするときれいに拭き取って袋に入れて持ち帰るという、日本人にしてみれば当たり前な光景だ。そしてもう1つは、体調を崩して赴いた病院で見かけた、看護師が年配の患者に対して膝をついて同じ視線で優しく辛抱強く説明したり、話しを聞いたりする様子だという。
作者は最後に「他にも見聞きしたことはたくさんあるが、とても書ききれない。儒家文化は中国で始まったが、日本で大いに発展した。
【関連記事】
「日本嫌い」の祖母、孫の付き添いで渋々訪れた日本に感動する=中国メディア
日本人が小さな自動車を好むのは、土地が狭いからだけではなかった=中国メディア
日本で自動車に乗ってみて、「これはすごい」と感じた装備=中国メディア
日本について「不思議だなあ」と思うことを挙げてみた=中国メディア
滞在わずか4時間 李登輝氏の弔問に「元首相」を送った日本の思惑=中国メディア