記事は、日本はこれまで「研究」に莫大な時間とお金をかけてきたとし、それによってノーベル賞を受賞しやすい環境が整っているのと指摘する一方、中国にはノーベル賞がとりにくい理由があるとして3つの点を分析している。
1つ目は「中国の高等教育」に理由があると指摘。欧州に比べて中国は大学そのものの歴史が浅く、科学に重点を置くようになってきたのは比較的最近だからだと分析した。これが西洋人ばかりの選考委員には理解されず、中国の大学が「旧ソ連式」であるのも評価されない一因であると指摘している。
2つ目は「経済力」。莫大な投資が必要な科学研究は「裕福な国の方が有利」だと主張、中国は発展途上国のため「これからは変わる」との見通しを示した。とはいえ、中国はすでに10年間名目GDPで世界第2位を維持している十分裕福な国ではないだろうか。
3つ目は「判断基準が偏っている」こと。ノーベル賞にはノルウェー、スウェーデンの価値観が大きく反映されており、「世界の感覚とは違う」ため中国には不利だと主張した。
記事の主張が正しいかどうかはともかく、科学技術の研究には時間と投資が必要なのは確かだ。日本は特に今世紀に入ってから次々と受賞者を出してきたが、今後もそれが続くには研究への投資がかぎになるだろう。
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