日本には世界有数の競争力を持つ工作機械メーカーが複数存在するが、中国メディアの騰訊はこのほど、日本の工作機械分野における競争力の高さを紹介しつつ、「中国製造業はこんなにも強大な相手と競い合っているのだ」と伝えている。
記事は、日本の精密機械は世界的に高品質で知られていることを指摘し、「精密機械は精度の高い工作機械がなければ作れない」と強調、優れた精密機械を生産できるという時点で優れた工作機械があるということだと論じた。
さらに、日本にも当初から優れた工作機械があったわけではないことを強調。事実、米国は1980年代まで工作機械の分野で世界一の地位にあったが、日本の工作機械は当初は決して高品質ではなく、米国では安く買い叩かれることもあったようだ。しかし、記事は「日本は模倣から始まり、わずか数十年で世界一の工作機械大国になってしまった」と強調、その道のりはまさに「製造業の高度化」であり、中国が目指す道のりと同じであったことを指摘した。
続けて記事は、現在の日本には様々な分野で世界最先端の技術を持つ工作機械メーカーが複数あり、その競争力は世界一と言っても過言ではないと強調。中国の製造業は近年、日本と競合する分野が増えつつあるが、製造業の礎になる存在である工作機械で高い競争力を持つということは「それだけ製造業の競争力が高いことを示す」と指摘、「中国製造業はこんなにも強大な相手と競い合っているのだ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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