世界最大の自動車市場となった中国だが、都市部では自動車が増えすぎたことで渋滞や駐車場不足などの問題も深刻化している。駐車場が足りないために路上駐車が増え、路上駐車が渋滞をさらに深刻化させるという悪循環が起きていると言われるが、中国メディアの百家号は24日、日本の駐車場を見れば「中国が直面している問題は駐車場不足だけが理由ではないことが分かる」と伝える記事を掲載した。


 記事は、中国では自動車が増えたことで様々な問題が顕在化するようになったと指摘し、その顕著な例が「朝夕の交通渋滞だ」と紹介し、都市部であればラッシュ時に1ー2時間にわたって車がほとんど進まなくなると伝え、こうした渋滞は車を運転する人にとって頭の痛い問題になっていると強調した。

 さらに中国では駐車場不足も問題となっているとしながらも、日本の人口1000人あたりの自動車所有台数は590台ほどであり、中国の170台より多いのが現状だと強調し、本来であれば日本の方が渋滞や駐車場不足が深刻化していてもおかしくないはずだと指摘。それでも日本では駐車場不足が深刻だという話は聞いたことがないとし、それは日本の駐車場を見ればよく分かると論じた。

 続けて、日本の駐車場は「設計が合理的」であることを紹介し、限りあるスペースにできるだけ多くの車が駐車できるようしっかりと考えられて設計されていると強調したほか、同時に車の運転手もルールをしっかり守って駐車し、白線からはみ出して2台分のスペースを占有するような身勝手な駐車はしないと強調した。

 逆に、中国では1台の車が2台分のスペースを占有するようなケースや、車が通行するためのスペースにはみ出して駐車するケース、他の車に近づきすぎて全体に迷惑をかけるケースなどが多く、駐車場のスペースを有効活用できていない事例が多いと指摘。日本の駐車場を見れば、中国の場合は「車が多すぎることだけが問題なのではなく、運転手のモラルのなさも問題を招く一因になっていることがわかる」と論じた。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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