中国のポータルサイト・百度に24日、「中国の女性が日本の和服を着て写真を撮るのは間違ったことなのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、先日中国のある観光地で和服を着て写真撮影をしていた中国人の女性観光客が、観光地の管理者から制止され、追い出されるトラブルがあり、ネット上で議論を呼んだと紹介。
ネットユーザーの間では管理者の行動を支持する意見もあれば、女性客の人権を侵害するものだとの声もあったとした。

 その上で「客観的に言えば、中国で和服を着ても通常の場であれば問題はない」との考えを示し、中国が民主と自由を提唱し、オープンかつ寛容な国であることを理由に挙げた。そして、国の利益や秩序の安定を脅かすようなことがない限り、和服を着ることに対して干渉したり阻止したりする権利はないのだと論じている。

 一方で、ある別の民族の文化を必要以上に崇拝することで、知らず知らずのうちに自民族の優れた文化を貶めるようなことはあってはならないと主張。和服などの日本文化を崇拝するあまりに、中国の民族文化を抑圧したり排除したりすれば、それは大きな間違いだとした。

 また、「日本の文化を崇拝しても構わないが、その快楽が先人の苦痛や犠牲のもとに成り立っていることを忘れてはいけない」とし、日本との間には悲しい戦争の歴史があり、時と場合を考えずに和服を着たり日本の文化を過度に賞賛したりすれば、他人を傷つけたり不愉快にさせたりすることを念頭に置いておかなければいけないと伝えた。

 記事は、最後に「総じて、和服で写真を撮ることは間違いではない。美を愛する心はみんなが持っているものであり、理解できる。ただし、美を愛することで祖国を侮辱するようなことはあってはならない」とし、抗日戦争記念館などの「特殊な場所」においては和服姿での入場を禁止するといった規定を設けるべきだと提起した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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