日本では2000年代初頭に韓流がブームとなり、韓流ドラマが流行したが、ドラマを通して日本と韓国との文化の違いを感じた人は少なくないだろう。そして、韓流ドラマは中国でも流行しているため、ドラマを通じて「日本人と韓国人の感情表現の違い」が気になった中国人もいるようだ。


 中国メディアの今日頭条は26日、「韓国人はよく泣くのに対し、日本人は異常なほど冷静だ」と指摘し、「涙」という観点から日韓の違いを分析する記事を掲載した。

 記事は、日本人と韓国人で「感情の豊かさ」という点に違いはないとし、あくまで「表現方法の違い」であるとして、この違いが特にはっきり表れる冠婚葬祭において、両国の違いを紹介している。

 続けて記事は、うれしい時も悲しい時も泣く韓国人は、結婚式でも葬儀でも「激しく泣く」と紹介。どちらも儒教の影響を受け、儀式として泣く意味合いが強く、この点は中国と似ているそうだ。結婚式は親元を離れて嫁ぐことを悲しむ意味を込めて泣き、葬儀でも主に女性が大声で泣くが、これも儀式として葬儀の間、ずっと泣き続けると伝えた。

 一方、日本の場合は冠婚葬祭で大泣きする習慣はないと紹介し、これは「東アジアでは異例なこと」だそうだ。しかし、「泣かないから悲しくない、というわけでは決してない」と強調している。芥川龍之介の小説「手巾(しゅきん)」に出てくる母のように、悲しむ気持ちは日本人も同じだと指摘した。

 この小説では子を失くした母親が微笑を絶やさず気丈に振舞いながらも、手元のハンカチを震えながら握りしめるというシーンが出てくる。このシーンは確かに日本人の感情の表現方法をよく表していると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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