記事は、日本のスナック菓子メーカーの巨頭・カルビーが再び中国市場に戻ってきて以降、「守るべきところは守る、新しいものに取り組むべくところは取り組む」というスタイルで中国における人気ブランドの一つになったと紹介した。
そして、ジャガイモを主とするスナック菓子やシリアル食品を主力に据え、もともと食感や味、材料の質といった点で業界トップクラスに合った同社が、再度中国進出を果たす際に北海道と京都に新たな工場を設置し、中国市場のニーズに合わせた「日本産」のシリアル商品を提供し、品質の高さや安心感といった要素を含めて評価を勝ち取ったとしている。
また、中国の消費者に対するマーケティングも周到であり、若い世代の味覚の好みを丹念に調査し、絶えず研究開発を進めていると説明。例えば、若者が健康な食事を心がけるようになっていることに着目し、糖質を25%カットした「低糖フルグラ」を開発、オリジナルの「フルグラ」にも勝るほどの人気商品になったと伝えた。
さらに、急速に発展したインターネット文化も積極的に取り入れ、新たな販売チャネルを合理的に活用しているとも紹介。特に若い世代の文化にマッチすることを重視し、様々な業界のブランドとのコラボレーションを通じて、「カルビー」に若さ、ファッション、楽しさといった新たな「タグ」を付与することに取り組んでいるとした。
このほか、自社ブランドのキャラクターづくりや、その派生ビジネスにも力を入れており、同社で発売する商品の多くにそれぞれのマスコットキャラクターをつけ、ブランドイメージの充実を図っていると紹介している。
記事は「カルビーが中国に帰ってきて3年、われわれはその中で多くの『成功の遺伝子』を見出すことができる。日本人が持つ匠の精神に加え、中国国内で発展しているインターネットマーケティングも熟知している。こういった要素が積み重なって、確固たる競争の基盤を速やかに構築できたからこそ、中国のスナック業界にしっかりと根付き、多くのファンを喜ばせられるのだ」と総括した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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