記事はまず「日本の教科書」について、どの出版社の教科書でも「古代中国の歴史については、限りなく高く評価している」と紹介した。万里の長城、漢王朝と唐王朝の隆盛、印刷技術の発明などを細かく、かつ客観的に伝えていると満足気に伝えている。
しかし、「近代中国の描写には、軽蔑が感じられる」と主張した。清王朝から中華民国期になると表現ががらっと変わり、「混乱、腐敗、軟弱」といった言葉が目立ち始めると指摘。第二次世界大戦については、日本を被害者であるかのように扱い、南京大虐殺なども軽く触れるにとどまっていると納得できない様子だ。
では、「韓国の教科書」はどうだろう。記事は「正しい歴史が記述されていない」と批判し、中国人の歴史認識とは大きくかけ離れているものもあると主張した。中国と韓国の民間ではこれまでも歴史的事物の起源をめぐって対立したことがあるが、こうした起源に対する記述に違いがあるのかもしれない。
記事は結論として、「日韓両国は、自分の都合で歴史を書き換えている」と主張した。日本は近代中国を見下していて、韓国も正しい歴史を教えないということは結果的には中国を貶めることだと主張。日韓ともに中国を悪く言っていると批判して締めくくった。この文章からは「近代中国は、日本からも韓国からもばかにされている」という、怒りよりもひがみに近い感情が伝わってきた。
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