中国にとって日本は、複雑な感情を抱かざるを得ない国であるようだ。歴史や領土をめぐっては対立する部分がある一方で、科学技術などでは日本の能力を高く評価している人は多い。
中国メディアの快資訊はこのほど、中国人の目に映る日本について論じる記事を掲載した。

 記事は中国人から見た日本について、「プラス面」と「マイナス面」に分けて紹介している。中国人の間で評価が高い分野は「文化」と「科学技術」だという。記事は日本の文化に関して、アニメや映画などは中国だけでなく、世界の若者をとりこにしているとしたほか、桜など「日本ならでは」の魅力が数多くあると指摘、新型コロナの感染が拡大する前は大勢の外国人旅行客が訪日するようになったのはそれだけ日本の文化が魅力的だからだと論じた。

 科学技術に関しては、精密機械をはじめ、日本が圧倒的な競争力を持つ分野は多いと指摘しつつ、半導体のように「米国に圧力をかけられながらも、自らの努力で科学技術強国になった」ことは称賛に値すると指摘した。

 一方で記事は、中国人の目に映る日本にはマイナス面もあるとし、それは「政治力」と「軍事力」であると主張。いつも米国の顔色を見て発言するしかない日本は影響力が乏しく、実質的に米国のコントロール下に置かれていると分析した。軍事面では完全に米軍に依存しながらも「野心はまったく失っていない」と付け加えている。

 記事は「日本は科学技術と文化では世界強国だが、完全なる国家主権を持たない国であり、米国から脱却しない限り、どれだけ強大になっても米国の大きな植民地のような立場に変わりはない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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