日本を訪れた中国人は、その多くが「日本から学べること」を発見するようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、中国共産党のある村党支部の書記が日本の農村部を視察旅行で訪れた時に感じたことについて紹介する記事を掲載した。


 中国における村党支部の書記は、村長(村主任)よりも権威と権力がある立場だが、1人が兼任するケースも少なくなく、まさに村のトップと言えるだろう。コロナ禍前に日本の農村部を訪れたというこの書記は、「5つの啓発を得ることができた」という。その1つが「高齢化問題」で、日本の農村部は高齢化が進んでいるのが見て取れたが、同時に多くの高齢者が進んで、喜んで働いている様子が印象的だったと語った。

 2つ目は「教育」に関することで、礼儀やマナーという面で中国は日本より50年は遅れていると感じたそうだ。中国でも都市部ではマナー改善が進んでいるが、農村部ではかなり遅れていると言える。3つ目は「ごみの分別」だという。細かな分別方法を皆がきちんと守っていることに感銘を受けたようだ。この点、中国の農村部はまだまだで、分別も細かくないと指摘した。

 4つ目は「節約を心がけている」こと。紙1枚でも裏表に書いて浪費せず使い切っている点が中国と異なっていると思ったという。5つ目は「誠実さ」で、中国では客を騙したり欺いたりするような商売方法がまかり通っているが、日本では値段が明記されていて値下げ交渉の必要もないと紹介。安心して買い物ができると称賛している。


 農村で政治に携わる立場である村党支部の書記からしても、日本の農村部から学べることは多くあると感じたようだ。ぜひとも視察旅行で受けた啓発を中国の村づくりにおいて発揮してもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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