中古EC大手のメルカリが中国のアリババグループと提携し話題を呼んでいる。同社は、中国にすでにある「閑魚」というフリマアプリと連携していくとのこと。
中国メディアもこの件を取り上げ歓迎ムードだ。さらに、「日本で中古品販売市場が安定しているのはなぜか」と話題にしている。

 記事はまずメルカリについて紹介し、2014年にはアメリカオフィスを開設した同社が、今度は中国への進出を果たした、と述べている。中国国内でもメルカリの中国上陸は好意的に受け止められているようだ。中国のソーシャルメディア「微博(Weibo)」などでもこの件が話題になっており、メルカリの使い方などがすでに紹介され始めているとのこと。

 では、なぜ日本では中古販売市場が安定しているのか。この疑問の背景には、中国ではこれまで一般に中古品はあまり好まれなかったことがあるようだ。中国では、中古品の場合ニセモノや模造品などが多く、商品の品質に対する信用があまりないことが原因のようだ。一方、日本では中古市場でもニセモノはほぼなく、出品者の信用度を審査するシステムも確立されているため、メルカリのようなアプリが安定して発展している。

 さらに、記事は「80年代以降のバブル期にはブランド品を大量に購入していた日本人だが、バブル経済崩壊後多くの高級品が余剰するようになっている。さらに、低欲望社会になってきたことも手伝い、中古品市場に高級品が出回るようになっている」とも説明している。

 記事は、「ウイルスにより日本に買い物に行きたくても行けない消費者にとっては、日本の商品を気軽に購入できる同サービスは大いに歓迎されるに違いない」とまとめている。
(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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