「脱亜入欧」という言葉は中国でも広く知られている。明治維新以降、日本はドイツを中心とした欧州から多くを学びつつ、近代化を進めてきた。
では、日本は「脱亜入欧」に成功したのだろうか。中国メディアの騰訊はこのほど、「日本の夢だった脱亜入欧は成功したのか」を考察する記事を掲載した。

 記事は、明治時代の日本は「脱亜入欧」という思想を掲げて全面的な西洋化を図ったと紹介。文化教育、国家制度、企業発展、科学技術研究、さらには服装まで、日本は何でも西洋に学んで取り入れたと伝えた。特に教育面では、東京大学をはじめとして多くの西洋式の学校制度を導入したと紹介。東京の銀座に欧州を真似た通りを作ることまでしており、完全に西洋に傾倒していたとしている。

 では、日本は「脱亜入欧」に成功したと言えるのだろうか。記事は、日清戦争前後の第一次産業革命と日露戦争後の第二次産業革命により、日本は経済面で脱亜入欧を果たしたと分析。第一次世界大戦後は五大国の1つとなり、政治面でも脱亜入欧に成功したと指摘した。

 しかし、第二次世界大戦での敗北により、これまでの努力はすべて水の泡となり「元の木阿弥」となったと紹介。終戦後は米国の援助によって経済復興を遂げ、引き続き脱亜入欧の道を歩み始めたが、西洋からは歓迎されておらず、完全に「入欧」できていないと主張し、アジア色が強い日本は西洋の仲間に入ることができていないとしている。

 とはいえ最近では、英国の欧州連合(EU)離脱により、EUにおける日本の存在感は相対的に大きくなったと分析。
EUにとって日本は重要なパートナーであるのは間違いないため、「脱亜入欧は半分成功したともいえる」と記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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