「好きじゃないけど、付き合ってみようかな」そう悩んでいるあなたへ。この記事では、アンケート調査を基に、好きじゃない人と付き合って良かったことやデメリットを紹介します。
好きじゃない人と付き合ったことはある?

※データ出典:マクロミル
20~30代の男女206名にアンケートを実施し、好きではない人と付き合ったことはあるか調査したところ、7割以上が「ない」と回答しました。
このことから、多くの人にとって「好き」という感情が付き合うための前提条件であることが想像できます。一方で、約3割の人が「ある」と回答しており、恋愛感情がなくても交際が成立するケースが少なくないことも分かりました。
好きじゃない人と付き合った理由

好きではないにもかかわらずお付き合いを決めた理由を、経験者の声から紹介します。
好きと言われたから
「向こうからのアプローチがあり、試しに付き合ってみた」(34歳/男性)
「告白されて、悪い印象ではなかったので付き合うことにした」(31歳/女性)
「好意を強く伝えられたため」(25歳/男性)
多かった理由の一つが、相手からのアプローチをきっかけに交際を始めたというものです。相手の熱意に押されたり、取りあえず付き合ってみようと思ったりして交際に至ったケースが見られました。
一回付き合ってみないと分からないと思ったから
「お付き合いを続けるうちに相手のことを知って好きになれるのではないかと思ったから」(28歳/女性)
「知り合ってから日も浅く、好きという感情はなかったが、一緒にいるうちに好きになるかもしれないと思ったため」(30歳/男性)
「自分のことをすごく好きになってくれた人だったので、こちらも好きになることがあるのかが知りたかったから」(34歳/男性)
付き合ってみたら好きになるかもしれないという「お試し」期間を設けた人も多くいました。恋愛感情が最初になくても、一緒に過ごす中で相手の魅力に気付けるのではないかという可能性を感じたケースです。
寄せられた声から、感情的に恋愛をするのではなく、合理的な考えも持ってお付き合いを決めたことが見受けられます。
恋人が欲しかった
「寂しかったから」(38歳/男性)
「単純に彼女が欲しかった」(32歳/男性)
「恋人がいる」という状況そのものを求めていたという理由も少なくありません。
その背景には、恋人を得ることで寂しさを埋めたり、周囲のプレッシャーから解放されたりしたいという心理があることが考えられます。
好きじゃない人と付き合った相手をその後、好きになった?

※データ出典:マクロミル
アンケートでは、好きじゃない人と付き合った60名を対象に、その後相手のことを好きになったかどうかを調査しました。
その結果、交際を続けるうちに「好きになった」という人は60名のうち20名。一方で、「恋愛対象にはならなかった」という人も同程度おり、関係の結末は人それぞれであることが見て取れます。
「好きになった」人の声
「何度がデートを重ねるうちに、彼女の優しさを感じ好きになった」(30歳/男性)
「相手の人柄の良さがじわじわと感じられたから」(33歳/女性)
「趣味が合ったから」(36歳/男性)
これらのコメントから、相手の内面の魅力や共通点を通じて好きという感情が育まれていったことが分かります。特に、相手の優しさや人柄に触れることがポイントとなるようです。
「人としては好きだったが恋愛対象にはならなかった」人の声
「友達にしか思えず、自然消滅した」(31歳/女性)
「ドキドキしなかったからすぐ別れた」(31歳/女性)
「今までの好きになった人のような気持ちにはなれなくて別れを伝えました」(37歳/女性)
相手に好感は抱いているものの、恋愛ならではの特別な感情が生まれなかったために、関係を続けることができなかったようです。
「嫌いになった」人の声
「中身が好きになれなかった」(27歳/女性)
「性格が合わなかったから」(26歳/女性)
嫌いになった理由には、性格の不一致が原因となることが多いようです。交際を続けるうちに相手の欠点や嫌な部分が目についてしまったようです。
好きではない人と交際して良かったことは?

好きじゃない人と交際して良かったことがあったかも、経験者に聞いてみました。
「飾らずに過ごすことができていた」(39歳/男性)
「気を使わずに、自然体でいられたから良かった」(27歳/女性)
「焼きもちなど焼くことなかった」(34歳/女性)
「自分にとってダメな条件が分かったから」(37歳/女性)
多かった意見は、恋愛感情が比較的少ないからこそ、余計な駆け引きや無理をすることがなく自分らしくいられたということ。自分を良く見せようと背伸びする必要がなく精神的に楽なようです。中には、嫉妬に悩まされたりすることがないという声もありました。
また、お付き合いを通して自分が本当に求めているものや、逆に許せない条件を明確にできたという人もいました。恋愛感情のない人と交際した経験が、次のステップに進むための糧になることは一つのメリットといえそうです。
好きではない人と交際して感じたデメリットは?

好きではない人との交際で、経験者はどのようなデメリットを感じたのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
「相手に失礼だったし、相手の気持ちをむげにしてしまったと反省」(24歳/男性)
「好きであるように振る舞っているときがあり、罪悪感があった」(31歳/女性)
「時間の無駄かもと思ってしまった」(29歳/女性)
「時間がたつにつれて会うことがおっくうになることと、どう別れを切り出すか常に考えだすこと」(39歳/男性)
最も多く寄せられたのは、相手への罪悪感でした。また、一緒に過ごす時間に価値を感じず、むしろ時間を無駄にしていることがデメリットであると考えている人も一定数いることが分かりました。
好きではない人と付き合うか?迷ったときに考えたい5つのこと

ここからは、好きではないけれど付き合ってみようか迷ったときに考えたいポイントを5つ紹介します。
自分の「好き」の定義は何か
最初からドキドキするような恋愛感情がなくても、「安心感がある」「信頼できる」「居心地がいい」などという気持ちも、長い関係にはとても大切です。
あなたが求める「好き」とは何か、どんなパートナーシップを築きたいのかなど改めて自分と向き合って考えてみましょう。
相手の中に惹かれるところや尊敬できるところはあるか
現時点で恋愛感情がなくても、相手に惹かれる点や尊敬できる点があれば関係は発展する可能性があります。相手の人間性そのものに目を向けてみて魅力を感じるかを考えてみましょう。
スキンシップをイメージできるか
もし、相手とのハグや手をつなぐことなどを想像して不快感や抵抗感があるなら、交際しない方が賢明かもしれません。
何度も会ったりするなどして信頼が深まることで「触れたい」と思えるようになることもありますが、どんなに条件や人間性が良い相手でも、生理的に受け入れられないということはあります。スキンシップを想像したときに、直感でどのように感じるかを考えてみましょう。
相手と過ごすときの自分が好きか
相手を好きかどうかも大切ですが、その人と一緒にいるときの自分が好きかどうかも重要なポイントです。
一緒にいて気疲れしない、会話が自然にできる、沈黙も心地いい。そんな違和感のなさや自然さは、後から育つ愛情の土台になることが多いです。
「条件」で選んでいないか?
学歴や年収、ルックスなど表面的な条件ばかりで判断していないか振り返ってみましょう。
条件だけを見ていると、人間性や価値観など相手の本質を見逃すことがありますし、条件を満たしていても、心が満たされていなければいずれお付き合いしたことを後悔する可能性も出てきます。
好きではない人と付き合うときの注意点

「好きではないけれど、付き合ってみようかな」と考えたとき、今後の関係を良い方向に進めるために心に留めておきたい4つの注意点を紹介します。
相手に自分の気持ちを正直に話しておく
「今はまだ恋愛感情があるわけじゃないけれど、あなたを知りたいと思っている」「もしよければ友達から関係を深めていきたい」など、相手に今の気持ちをきちんと伝えることが大切です。
気持ちを擦り合わせずに曖昧なままお付き合いがスタートしてしまうと、相手から急に距離を詰められて戸惑ったり、気持ちの温度差からすれ違いが起こったりする原因になります。まずは正直な気持ちを話せる関係になることが、良い関係を築く第一歩でしょう。
「好きになれるか?」ばかり考えない
お付き合いが始まって「好きになれるか?」ばかり考えていると、相手の言動をついジャッジしてしまったり、相手と向き合うことがおっくうになってしまったりします。
「好きになるかどうか」という結果ばかりを追い求めるのではなく、まずは目の前の相手との時間を大切にしてみてください。「どんな人かを知る時期」というスタンスでいるのが良いでしょう。
相手に罪悪感を持たない
自分が好きになる前に付き合い始めると、相手に優しくされたり、尽くされたりしたときに「まだ好きじゃないのに申し訳ない」「好きにならなければ……」とプレッシャーを感じてしまうかもしれません。
大前提として、「まだ好きか分からない」と話してあるなら、相手が好きでしていることなので罪悪感などは持たないようにしましょう。むしろ、それを相手の素敵な個性として受け止め、「その部分を好きになれそうか」「自分のペースに合った付き合い方ができるか」を見極める良い機会と捉えてみると良いでしょう。
交際を続けるかどうかを決めるタイミングを自分の中で決めておく
期間を決めずにズルズル続けると、気持ちがついていけないまま時間だけが過ぎてしまうことがあり、相手にも失礼になる可能性があります。
「3カ月たったらこの先付き合うかどうかの結論を出す」といった期限を決めて、自分の感情を確認することが大切です。
自分の気持ちを大切にして後悔のない選択を

好きではない人と付き合うという選択は、決して間違いではありません。むしろ、自分自身の価値観を見つめ直したり、恋愛の新しい形を発見したりするきっかけになることもあります。
大切なのは、自分はどうしたいのかを納得いくまで考えること。自分の心の声に耳を傾けて出した答えなら、お付き合いを決めたとしても、あるいは断ったとしても、後悔のない納得できるものになるはずです。
取材・文/NANA
【監修】
ミカねえさん
【こじらせ女子・オクテ男子専門】婚活コンサルタント。
公式サイト:https://cariocastyle.net
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2025/7/9~2025/7/11
有効回答数:206人(男性103人、女性103人)
(インターネットによる20~30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)