
中味は「憩い」の新定番を目指し、毎日飲み続けられる設計を重視。
6日発表した柳井慎一郎常務執行役員ジャパン事業本部ブランド開発事業部部長は「『伊右衛門』で培っている抹茶ブレンド技術を120%活用した。石臼挽き国産抹茶と乳脂肪リッチな設計で濃さを打ち出す一方、キレをよくして甘さを少し感じられにくくする工夫として複数の国産抹茶を使った」と説明する。
これまであまり大きな動きがなかった抹茶ラテ飲料市場だが、競合商品の動きも含めて今年を抹茶ラテ飲料市場の転換点にすべく積極的なマーケティングを展開する。
柳井慎一郎常務(サントリー食品インターナショナル) 「競合を含めて少し変化点が出てきている。抹茶ラテはカフェメニューとして定着するなどこれまで一定量飲まれてきたと思うが、『クラフトボス』から新提案することで変化点としてこの市場を活性化していきたい」と意欲をのぞかせる。
健康志向の高まりで飲料の無糖化が進む一方で、ミルク入り飲料市場も「大票田」として一定のボリュームを維持していくとの見方を示す。「無糖系が伸びている中で、ミルクを使った味わいも好まれる。栄養学的にも、糖分やミルク分は常にカラダが欲しているもので急激に大きく減ることはなく、ストレス過多な社会で糖分やミルク分がより求められる環境になってきていると考えている」と述べる。
同社推計によると、コーヒー飲料市場と紅茶飲料市場を合わせた全容器に占めるミルク入りの構成比は55%。