協議会は「播州そうめん」の商標を持つ機械製乾麺の生産者団体・兵庫県乾麺協同組合に加盟する9社と、手延そうめんブランド「揖保乃糸」の兵庫県手延素麺協同組合が一体となり5月に発足した。役員には井上位一郎会長(兵庫県乾麺協同組合副理事長/東亜食品工業社長)、伊藤充弘副会長(同理事長/イトメン社長)と内山眞幸副会長(兵庫県手延素麺協同組合参事)が就任した。
海外マーケットには日本の乾麺が多数販売されているものの、ブランドとして確立されたものは少なく、海外の消費者には分かりにくい。そこで播州産地が一つにまとまることにより、海外への発信力を高めるのが狙いだ。「例えば、ワインではボルドー(仏)やナパ(米)などの銘醸地があり、播州乾麺も同様に産地の知名度を上げたい」(井上会長)。
播州地区はそうめん生産が盛んだが、近年は機械製麺を中心にうどんやそば、中華麺と麺種が拡大する。このためそうめんに限定せず、麺類全体を包括する「播州乾麺」のくくりでブランド化を図る。
輸出先はアメリカ、中国、アジアを中心に、日本食ブームにある欧州(英国、オランダ、フランスなど)、人口増加と経済発展が著しい東南アジア(インドネシア、ベトナム、シンガポール)に広く訴求する。活動資源は農林水産省の輸出強化事業の補助金を利用する。協議会に参画した10事業者は、それぞれ専用商品をつくり、将来的には統一商品も視野に入れる。GI地理的表示保護制度の認証取得も検討していく。
10月20日に方針発表を説明する会見を開き、発足理由と今後の活動内容を具体的に示した。井上会長は「乾麺の中でも播州産は日本一と言って過言でないほどそうめんの品質が高い。世界の人々にそうめんをはじめ、豊富な播州の乾麺を食べてもらいたい」と説明した。
伊藤副会長は「人口減少で需要が減る中、われわれが生き残る一つの方向性。品質と価格バランスが取れた、美味しい播州乾麺を開発していきたい」と話し、内山副会長は「揖保乃糸は06年から輸出に取り組み始めたものの、数字的に伸びていない。輸出で先行する機械製麺のノウハウを吸収しつつ、少しでも海外へ販売できればと思う」と語った。

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