通常はもち米で作ることの多いおこわやおはぎだが、同店では約半分がもち麦で作られる。
同社は17年から兵庫県加東市において、地元のJAや市と連携し国産もち麦の栽培に取り組んできた。20年には栽培面積が約100haまで拡大し、学校給食に導入されたり県内の製パン・製菓店で使用されたりと広がりをみせている。
「m’ocowa KOBE」(マルヤナギ小倉屋) 県産のもち麦を広く知ってもらおうと、昨年秋から県内の百貨店や神戸市の地下鉄駅などへ期間限定で出店したところ、夕方までに売り切れたり、短期間にもかかわらずリピーターがついたりと好評だったため今回の出店に至った。
来店客からは「思っていたよりも、蒸し麦は食べやすい」「家で炊いたら、こんなにやわらかくできなかった」「地元でもち麦を作っているのを知って驚いた」といった声が聞かれた。
田中未奈子店長は「ここで基盤を作り、多店舗化も見据え、いずれは東日本などへも広げていきたい。幅広い年代の人に、もち麦を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話していた。

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