このうち、「トレンド開発」ゾーンの惣菜では地域の食材を使用した和惣菜からスープ、スイーツまでを広く提案。京なすの煮びたし、聖護院だいこんの煮物といった京野菜の和惣菜、和歌山県の醤油や奈良県の清酒で作ったアイスクリームなどを用意した。担当者は「地元の醤油や清酒、規格外の野菜などを使い小ロットからできる」とアピールしていた。
酒類はインバウンド需要を狙い、関西2府4県の特徴をパッケージに描いた瓶の清酒を開発。「飲みやすいサイズなのでバラでも、詰め合わせてギフトでも販売できる」(同)。
昨年から本格的に展開するラグジュアリー商品は壺に入った梅干、のどぐろの缶詰、神戸牛とキャビアのセットなどを用意。金箔の羊羹(1粒32g・2千円)を紹介した、あん庵(大阪府)の松田明代表は「秀吉の黄金の茶室をイメージした羊羹。万博を機に開発したが、その後も新しいお土産として根付かせたい」と話していた。
地域産品のコーナーでは、担々麺のササラが監修した鍋スープ、お好み焼の風月とコラボした直七チューハイなど、大阪の人気飲食店と開発した新商品を並べた。また、注力するデジタルサイネージを使い、全国の自治体へ観光地やふるさと納税の紹介など新たな活用法を提案した。
このほか、大阪ギフトセンターの流通加工やAI画像を活用した検品など、同社が持つ機能について実演とともに紹介し関心を集めていた。
緒方学本部長西日本営業本部・緒方学本部長の話
今期、われわれは次の世代に何を残していけるかの視点で日々仕事をしている。デジタル販促や凍眠市場により、他社より少しだけ先を行き、唯一無二の存在になりたいと考えている。その考えをこの展示会で具現化したい。

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