
甲斐ラース社長は「全自動コーヒーマシンのナンバーワンメーカーとして、常に一番新しくベストなものを開発することが大事だと考え、新機能としてコールドブリュー機能を導入した」と語る。
導入の背景は、コールドブリューコーヒーが市民権を得つつあることにある。
大手コーヒーチェーンのカフェメニューやペットボトル飲料でコールドブリューコーヒーが増えており、幅広い世代に定着していると同社は推測する。
日本では、エスプレッソコーヒーと比べてさっぱりとした味わいのドリップコーヒーが浸透している点にも着目した。
デロンギ・ジャパンの甲斐社長 山田香菜子マーケティング部プロダクトマーケティングプロダクトマネジャーは「エスプレッソよりも苦味や酸味を抑えた軽めのコーヒーが求められる傾向を捉え、今回、マシンに追加した」と説明する。
コールドブリュー機能では新技術「コールド エクストラクション テクノロジー」を使用している。エスプレッソのように圧力をかけて一気に抽出するのではなく、ポンプを使って少量の冷水を断続的にコーヒー粉に注ぐことで、徐々にコーヒーを抽出する。
これにより、苦味や酸味の少ない、爽やかな味わいのコールドブリューコーヒーが5分で完成する。
コールドブリュー機能のほか、エスプレッソの味わいをこだわるユーザーに向けて、同製品では新たに「ビーン アダプト テクノロジー」を搭載。
同社の専用アプリ「De’Longhi Coffee Link アプリ」でスマートフォンとマシンをペアリングさせて設定すると、豆の特性に合わせた方法でエスプレッソが抽出される。

デロンギ独自の自動ミルク泡立て技術「ラテクレマ」も搭載しており、カフェラテなどの本格的なミルクメニューも作ることができる。
発売に向けて、8月19日から新TVCMを放映。今後は消費者を対象にした試飲・体験イベントも計画する。
「エレッタ エクスプロア」の市場想定価格は34万8000円(編集部調べ)。