「キリマンジャロ」は3月にリニューアルを実施し、プロモーションも連動して行ったところ急伸。
1-8月のコーヒー市場の販売数量が前年割れとみられる中、「タリーズコーヒー」の販売実績は同期間、「キリマンジャロ」が牽引役となり前年同期比2%増となった。
秋冬は、この勢いを加速させるべく、伊藤園グループのタリーズコーヒージャパンとも連動し、タリーズ店舗でもキリマンジャロ豆を物販するなどグループ全体でキリマンジャロコーヒーを盛り上げていく。
ボトル缶では、自販機を除く販売チャネルで、数量限定バージョンの「キリマンジャロ」を10月7日に発売する。
数量限定の「キリマンジャロ」は、タンザニア北部のタリメ地区で栽培され、今年4月から6月に収穫された“新豆”を使用している点が特徴となっている。
タリメ地区はタンザニアの中でも標高が高く、そこで作られたコーヒー豆は、香りと甘みが豊かだという。
「タリーズの特別な精製方法によって、キリマンジャロ特有の華やかな香り、甘みをさらに引き出している」と胸を張る。
商品には「新豆入りキリマンあります。」のシールを貼り、店頭で訴求していく。発売と同時に、今春と同様「キリマンジャロ」単体でのコミュニケーションも予定する。
「タリーズコーヒー」店舗で販売される「キリマンジャロ KIBO タリメ スイートウォッシュド」 一方、タリーズコーヒージャパンによる嗜好品のアプローチでは、10月9日から同じくタリメ地区の豆を使用した「キリマンジャロ KIBO タリメ スイートウォッシュド」のレギュラーコーヒーとドリップコーヒーをタリーズコーヒーのショップで販売する。
タリメ地区から仕入れた豆を、伊藤園とタリーズジャパンが共に使用することで、キリマンジャロコーヒーをアピールするとともに“三方良し”を実現する。
伊藤園原料部副部長の南川剛士氏は「ショップで販売する製品を作ろうとすると、少し粒の小さいものなど、タリーズコーヒーのグレードには入らない豆が出てくる。
なお、「バリスタズ」シリーズでは「無糖ラテ」も伸長。導入が拡大し、回転も好調という。
「無糖ラテ」はコーヒーにミルクを少し足した広義のブラックコーヒー。ミルクをベースにしたPETの無糖ラテとは一線を画しつつ、無糖ラテ市場を牽引すべく引き続き提案を強化していく。

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