サッポロホールディングスのグループ企業であるポッカサッポロフード&ビバレッジとサントリーグループでは、群馬県~岡山県間で往復輸送のスキームを確立。
従来はサッポログループ物流とサントリーグループの各社が、往路の輸送手段としてトラックを両社それぞれで手配していたが、復路の積み荷確保やドライバーの拘束時間短縮が課題となっていた。
今回の取り組みにより、運行するトラックを両社合計で年間約150台減らし、CO₂排出量を約45t削減できる見込みだ。
この往復輸送に加え、往復路ともに埼玉県、静岡県、大阪府の3か所でリレー方式によるスイッチ輸送を行うことで輸送を効率化。ドライバーの拘束時間短縮と労働負荷の低減につなげる。
「2024年問題を踏まえ、他のルートにおいてもスキーム変更を行う必要があると考えており、今後も同様の取り組みを進めていきたい」(サッポログループ物流幹線統括支社長 井澤彰信氏)
酒類業界では物流効率化に向けた取り組みを各社が進めてきたほか、グループ間での連携が進展。アサヒビールとキリンビールでは17年から、関西~北陸間で鉄道によるビール類の共同輸送を行っている。またサッポロビールではここ数年、ハウス食品や日清食品などとも共同輸送を開始するなど、業種の垣根を超えた連携も進みつつある。
新たな輸送スキーム

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