農林水産省のまとめによれば、24年の農林水産物・食品の輸出額は前年比3.7%増の1兆5073億円と続伸した。
中国・香港向けは引き続き水産物輸入規制の影響を受けたものの、その他の輸出先合計では15%の大幅な増加をみせ、初の1.5兆円台に載せた。
米国、台湾、韓国をはじめとする上位国が2ケタの伸びを記録するなど、多くの国・地域が前年比プラス。日本食レストランの増加、インバウンドによる日本食人気の高まりなどを背景とした好調な外食需要のほか、各事業者による販路拡大への取り組みが寄与した見込みだ。
品目別では、日本式カレーへの人気の高まりなどから外食需要が拡大したソース混合調味料の好調が目立った。緑茶もラテやスイーツなどの原料として需要が増加。同様に日本酒、醤油、味噌といった伝統食材も外食を中心に引き合いが増えたほか、日本独特のラムネが米国で注目を集める清涼飲料水も伸びた。
他方で、前年から減少に転じたウイスキーは13%減。「ジャパニーズウイスキー」の定義厳格化による事業者撤退、原酒不足、中国の景気低迷などが影響したという。
日本の食材に関心が高まった

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