イベントには、組合員20社、賛助会員6社の計26社が出展。入場は無料で、公式HPの登録フォームからの事前登録制とした。
開催2日目の23日、取材に応じた畔柳一夫理事長は「目標来場者数を一日でクリアした。ブース間のスペースをゆったりとっていたが想定以上に混雑した。ただしトラブルはなく、前回のサミットよりも出展各社からコーヒー物販が結構よかったと聞く」と語る。
畔柳一夫理事長1日目に品切れになったブースもあり、出展企業の多くが消費者との新たな接点を獲得したとみられる。
「一度、商品を手にしていただいたり、飲んでいただいたりというのはかなり大きい。ましてご購入いただければパッケージが残る。そこからリピートにつながれば出展された企業にとってもメリットになる」と述べる。
同組合は、レギュラーコーヒーと日本のコーヒー文化のさらなる発展を目指すコーヒー焙煎業者による業界認可団体。
サミットは、24年7月に設立80周年を迎え、加盟企業が長年取り組んでいる安全・安心・おいしさをアピールして、消費者にコーヒーの新たな選択肢を増やしていくことを目的に開催された。
同組合のブースでは、「日本コーヒー史」(上巻)の展示販売、「コーヒー検定」用の書籍やコーヒーの保存缶などの販売を実施。
キーコーヒーはスペシャルティコーヒー「トアルコ トラジャ」の試飲と、試飲した人を対象に抽選会を実施。物販は行わず、「トアルコ トラジャ」ブランドの認知拡大と、実際に飲んで楽しんでもらう体験作りに注力した。
手応えについて、「当社には複数のブランドがあるが、特に独自性の強い『トアルコ トラジャ』ブランドに絞った。試飲後には“これまで飲んだことのない、甘い余韻のコーヒー”とのお声もいくつかいただいている」(キーコーヒー)と説明する。
松屋珈琲店は、コーヒーだけでなくキャップやTシャツも販売してブランドをアピールした。「松屋珈琲店のメーンロゴが、レトロで可愛いと以前から好評だった。普段使いしやすいアパレルアイテムによって、『松屋珈琲店』を身近に感じていただきたい。“デザインがいいなと思ったら、実はコーヒー屋さんだった”という流れもあるとうれしい」(松屋珈琲店)とコメントする。

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