
「ドクターコーヒー」と星清人氏
UCCグループのラッキーコーヒーマシンは10ブランド以上のコーヒーマシン・関連機器を取り揃え、多様化する顧客ニーズに対応している。
今期(12月期)方針について、星清人企画本部本部長は「引き続き、マシンの管理台数を増やしてマシンの販売とメンテナンスを総合的に提供するとともに、昨年、『Dr.coffee(ドクターコーヒー)』(中国)を新たに取り扱い業界大手の地位をさらに強固にしていきたい」と意欲をのぞかせる。
同社の事業の柱は、マシンの販売とメンテナンスの2つ。
メンテナンスは、業界トップクラスのネットワークを構築して“365日24時間サポート”を掲げる。
「ドクターコーヒー」と星清人氏 サービスセンター11拠点(札幌・仙台・東京北・東京・千葉・名古屋・大阪・神戸・岡山・広島・福岡)とパートナー約100拠点のメンテナンス体制で、マシンの設置から点検、修理までをフォローしている。
一方、マシンの販売は、全国5営業所(札幌・東京・名古屋・広域営業部・大阪・福岡)で展開。販売先はグループ会社のUCCコーヒープロフェッショナル(UCP)とグループ外に大別される。
「販売先としてはUCPと連携してホレカ(ホテル・カフェ・レストラン)や交通機関、シェアラウンジなど。グループ外ではスペシャルティコーヒーを扱うようなロースターやカフェなどハイエンドな業態や大手外食チェーンもご提案している」と説明する。
近年の業績については「マシンの販売は、コロナ禍の落ち込みから回復して2023年以降、成長を遂げている。最近では大型チェーン店に採用されたことで堅調に推移している。メンテナンス事業はマシンの販売に紐づき保守契約に加入していただいていることから、マシンの販売と連動して上向いている」と振り返る。
ハイエンド業態には、「la marzocco(ラ・マルゾッコ)」(イタリア)「modbar(モッドバー)」(アメリカ)「RANCILIO(ランチリオ)」(イタリア)のセミオートマシンを提案。
とりわけハイエンドなのが「ラ・マルゾッコ」で約100年の歴史を誇る最高峰のエスプレッソマシンの位置づけとなっている。
「安定感のあるスチームやエスプレッソマシンの温度管理、無駄な機能がないシンプルさなどに定評がある。スチーム1つとっても、水分を過剰に含んだものではなく、ドライなスチームとなっている」と説明する。
今年1月には「Strada X(ストラーダ X)」の販売を開始。これは、旧モデルの基本性能を受け継ぎながら、ストレートイン・ポルタフィルター、スマート・サチュレーション、重量式プロファイリングといった最先端機能を搭載したフラッグシップモデルとなる。
ストレートイン・ポルタフィルターは、ポルタフィルター(ホルダー)を真っ直ぐ差し込むだけでグループヘッドに装着できるのが特徴。
「一般的なものだと、ホルダーを差し込んでから回して固定するのだが、この作業を繰り返すと手首にかなり負担がかかる」という。
9気圧・30秒抽出のエスプレッソマシンが一般的であるのに対し、スマート・サチュレーションの機能を使うと、抽出初期段階・中盤・後半と圧力を変えながら、コーヒー豆の特性に応じて最適な抽出が行えるようになる。
重量式プロファイリングでは、ドリップトレイに内蔵されたスケール(はかり)がエスプレッソの抽出量をリアルタイムで計測し、目標の抽出量に合わせて圧力プロファイルを自動調整する。
客単価のアップが図れるセミオートマシンで、品質の安定化を支援するパッケージの提案も行っている。
3月25日に開催された業務用展示商談会「UCC Smile Festa2025」の東京会場では、トップバリスタの石谷貴之さんが講師役となり、「ラ・マルゾッコ」にタンピングブランドの「PUQ PRESS(パックプレス)」(オランダ)や「ラ・マルゾッコ」のミルクフォーマー「Wally Milk(ウォーリーミルク)」などを組み合わせて、ラテアートを除いた全ての工程が自動でできることをアピールした。
ホルダーへのコーヒー豆の投入・タンピングは、「パックプレス」を「MAHLKONIG(マルケニッヒ)」(ドイツ)のグラインダーに連結させることで自動化を実現。
「ウォーリーミルク」では、希望のメニューを選択するだけで自動的にフォーミングを行い均一性の高い高品質なフォームドミルクの提供を可能としている。
セミオートマシン以外に、ブルワーでは「BUNN(バーン)」(アメリカ)と自社ブランドの「BONMAC(ボンマック)」の2ブランド、全自動エスプレッソマシンでは「FRANKE(フランケ)」(スイス)「EGRO(エグロ)」(スイス)「ドクターコーヒー」の3ブランドを取り揃える。
このうち「ドクターコーヒー」の導入理由については「飲食店の人手不足問題が深刻化し、気軽にコーヒーの提供を始めたいという要望が増える中で、もともと当社ではハイエンドのブランドが多かったことから、お客様のニーズが強く推奨杯数50杯~100杯に対応できる高性能なブランドの取り扱いを検討していた。『ドクターコーヒー』であれば、お客様から支持していただけるはず」と説明する。
製造元が中国・蘇州市のため、米州・欧州製と比べて輸送のリードタイムが短く、生産能力が高いことも強みの一つだ。1日当たりの推奨杯数50~100杯の市場を狙う。
「ドクターコーヒー」第一弾は昨年11月に発売したコーヒー1種・パウダー3種が使える仕様の「Coffee Center(コーヒーセンター)」。5月にはコーヒー1種・パウダー1種・生乳が使えるモデルで水のタンクを兼ね備えた「Mini Bar(ミニバール)」、7月には「F200」の発売を予定している。
「F200」は2種類のコーヒー豆と生乳が使えるモデルで温かいフォームドミルクだけではなくコールドミルクフォームもつくれるのが特徴となっている。3機種とも電気容量が家庭用家電並みの単相100V・1500W。設置にあたり既存の電気設備で導入することも可能となっている。
今期(12月期)方針について、星清人企画本部本部長は「引き続き、マシンの管理台数を増やしてマシンの販売とメンテナンスを総合的に提供するとともに、昨年、『Dr.coffee(ドクターコーヒー)』(中国)を新たに取り扱い業界大手の地位をさらに強固にしていきたい」と意欲をのぞかせる。
同社の事業の柱は、マシンの販売とメンテナンスの2つ。
メンテナンスは、業界トップクラスのネットワークを構築して“365日24時間サポート”を掲げる。
「ドクターコーヒー」と星清人氏 サービスセンター11拠点(札幌・仙台・東京北・東京・千葉・名古屋・大阪・神戸・岡山・広島・福岡)とパートナー約100拠点のメンテナンス体制で、マシンの設置から点検、修理までをフォローしている。
一方、マシンの販売は、全国5営業所(札幌・東京・名古屋・広域営業部・大阪・福岡)で展開。販売先はグループ会社のUCCコーヒープロフェッショナル(UCP)とグループ外に大別される。
「販売先としてはUCPと連携してホレカ(ホテル・カフェ・レストラン)や交通機関、シェアラウンジなど。グループ外ではスペシャルティコーヒーを扱うようなロースターやカフェなどハイエンドな業態や大手外食チェーンもご提案している」と説明する。
近年の業績については「マシンの販売は、コロナ禍の落ち込みから回復して2023年以降、成長を遂げている。最近では大型チェーン店に採用されたことで堅調に推移している。メンテナンス事業はマシンの販売に紐づき保守契約に加入していただいていることから、マシンの販売と連動して上向いている」と振り返る。
ハイエンド業態には、「la marzocco(ラ・マルゾッコ)」(イタリア)「modbar(モッドバー)」(アメリカ)「RANCILIO(ランチリオ)」(イタリア)のセミオートマシンを提案。
とりわけハイエンドなのが「ラ・マルゾッコ」で約100年の歴史を誇る最高峰のエスプレッソマシンの位置づけとなっている。
「安定感のあるスチームやエスプレッソマシンの温度管理、無駄な機能がないシンプルさなどに定評がある。スチーム1つとっても、水分を過剰に含んだものではなく、ドライなスチームとなっている」と説明する。
今年1月には「Strada X(ストラーダ X)」の販売を開始。これは、旧モデルの基本性能を受け継ぎながら、ストレートイン・ポルタフィルター、スマート・サチュレーション、重量式プロファイリングといった最先端機能を搭載したフラッグシップモデルとなる。
ストレートイン・ポルタフィルターは、ポルタフィルター(ホルダー)を真っ直ぐ差し込むだけでグループヘッドに装着できるのが特徴。
「一般的なものだと、ホルダーを差し込んでから回して固定するのだが、この作業を繰り返すと手首にかなり負担がかかる」という。
9気圧・30秒抽出のエスプレッソマシンが一般的であるのに対し、スマート・サチュレーションの機能を使うと、抽出初期段階・中盤・後半と圧力を変えながら、コーヒー豆の特性に応じて最適な抽出が行えるようになる。
重量式プロファイリングでは、ドリップトレイに内蔵されたスケール(はかり)がエスプレッソの抽出量をリアルタイムで計測し、目標の抽出量に合わせて圧力プロファイルを自動調整する。
客単価のアップが図れるセミオートマシンで、品質の安定化を支援するパッケージの提案も行っている。
3月25日に開催された業務用展示商談会「UCC Smile Festa2025」の東京会場では、トップバリスタの石谷貴之さんが講師役となり、「ラ・マルゾッコ」にタンピングブランドの「PUQ PRESS(パックプレス)」(オランダ)や「ラ・マルゾッコ」のミルクフォーマー「Wally Milk(ウォーリーミルク)」などを組み合わせて、ラテアートを除いた全ての工程が自動でできることをアピールした。
ホルダーへのコーヒー豆の投入・タンピングは、「パックプレス」を「MAHLKONIG(マルケニッヒ)」(ドイツ)のグラインダーに連結させることで自動化を実現。
「ウォーリーミルク」では、希望のメニューを選択するだけで自動的にフォーミングを行い均一性の高い高品質なフォームドミルクの提供を可能としている。
セミオートマシン以外に、ブルワーでは「BUNN(バーン)」(アメリカ)と自社ブランドの「BONMAC(ボンマック)」の2ブランド、全自動エスプレッソマシンでは「FRANKE(フランケ)」(スイス)「EGRO(エグロ)」(スイス)「ドクターコーヒー」の3ブランドを取り揃える。
このうち「ドクターコーヒー」の導入理由については「飲食店の人手不足問題が深刻化し、気軽にコーヒーの提供を始めたいという要望が増える中で、もともと当社ではハイエンドのブランドが多かったことから、お客様のニーズが強く推奨杯数50杯~100杯に対応できる高性能なブランドの取り扱いを検討していた。『ドクターコーヒー』であれば、お客様から支持していただけるはず」と説明する。
製造元が中国・蘇州市のため、米州・欧州製と比べて輸送のリードタイムが短く、生産能力が高いことも強みの一つだ。1日当たりの推奨杯数50~100杯の市場を狙う。
「ドクターコーヒー」第一弾は昨年11月に発売したコーヒー1種・パウダー3種が使える仕様の「Coffee Center(コーヒーセンター)」。5月にはコーヒー1種・パウダー1種・生乳が使えるモデルで水のタンクを兼ね備えた「Mini Bar(ミニバール)」、7月には「F200」の発売を予定している。
「F200」は2種類のコーヒー豆と生乳が使えるモデルで温かいフォームドミルクだけではなくコールドミルクフォームもつくれるのが特徴となっている。3機種とも電気容量が家庭用家電並みの単相100V・1500W。設置にあたり既存の電気設備で導入することも可能となっている。
編集部おすすめ