日清食品冷凍は、2025年秋冬シーズンに向け、食欲を刺激するおいしさや季節感の演出で“衝動的購買”を促す新商品を積極的に発売する。

テーマは「その『今すぐ食べたい!』を叶える商品開発」。
主力のラーメンでは新ブランドを立ち上げ、気分にあわせて選べる「冷凍 今日はこってり 鶏白湯ラーメン」と「冷凍 今日は旨辛 宮崎辛麺」を商品化。“新レンジ調理”を実現し、水をかけて温めるだけで“アツアツ”のおいしさを楽しめるようにしたこともポイントだ。

秋冬の新商品・リニューアル品は9月1日発売。

7月29日に開催した新商品発表会の席上、上和田公彦社長は「先行き不透明な消費環境の中で生活者の節約志向が強まっているが、冷凍麺市場は今年も順調に推移している。この状況に甘んじることなく、これからも当社製品の付加価値を認めていただけるように取り組んでいきたい」などと話した。

開発方針は三島健悟取締役マーケティング部長が説明。「市販用の冷凍麺市場は成長が続いており年間2000億円(購入価格ベース)の突破が目前に迫ってきた。その中で当社はトップシェア(インテージSCIデータ)の座にある」とした一方、「冷凍麺の1人当たりの年平均購入個数は15.8個にとどまる。これは即席麺の47.2食、チルド麺の30.3食に比べてまだまだ少ない」と現状を分析。

さらに需要を増やすには奥行き(購入個数)を拡大していく必要があるとし、「冷凍麺のユーザーは定番品の購入が主体だが、『あの味が食べたい』と思わせる新商品で衝動買いを促進していく。まずは直感的にスープのおいしさを想起していただけるフレーバーを展開。その先にラーメン、パスタ、うどんなど複数カテゴリーを買い回りしていただける環境を作っていきたい」などと話した。


ラーメンの「冷凍 今日はこってり 鶏白湯ラーメン」と「冷凍 今日は旨辛 宮崎辛麺」は、「今日は、あの味が食べたい!」という食の欲求を満たす新ブランド。水をかけて電子レンジで加熱する新たな調理方法(特許出願中)により、“アツアツ”のおいしさと風味劣化の低減を実現した。

パスタでは季節感の演出で衝動買いを後押し。「冷凍 日清もちっと生パスタ 濃厚チーズクリーム」は5種のチーズが織りなすうまみとコクが特長で、秋冬にぴったりの濃厚な味わい。パスタは平打ちタイプのタリアテッレをあわせた。「冷凍 日清スパ王プレミアム あさりと舞茸のおだしパスタ」はトレンドのだしをきかせた一皿。かつおと昆布の合わせだしに醤油の風味も感じられる。

「冷凍 日清のどん兵衛」ブランドのプレミアムライン(具付き麺)が「肉ごぼう天うどん」「あさりうどん」を中心に販売を拡大中。今秋はつゆと具材にこだわり抜いた「海老と湯葉の玉子あんかけうどん」と「えび天鍋焼うどん」を新発売。

近年は全国のご当地うどんが話題になることが増えており、既存品とあわせて外食の代替ニーズも見込む。
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