
西友買収後、初めて開催されたメディア懇談会には桐島一寿上席執行役員グループ経営財務部長、野田大輔執行役員広報部長が出席した。
今期(2026年6月期)の業績予想は、売上高は西友子会社化により1兆3225億円と小売業界6位に浮上。西友統合メリットに加え、トライアルにおける粗利向上戦略の成果により、売上総利益は3220億円、粗利率24.3%を見込む。営業利益はのれん償却など西友の統合費用が重く、前年比1.9%増の254億円とした。
新規出店は25店舗プラスα(メガセンター:1、スーパーセンター:22、smart:2、小型店:プラスα)を計画。「首都圏の強化を図り、今秋にも都内で『TRIAL GO』の出店を準備している。西友の大型店周辺にサテライト出店する方針」(桐島上席執行役員)。現在、福岡市内で展開する「TRIAL GO」と同様、24時間営業でセルフ決済を導入する考えだ。
今期の既存店売上高前年比は100.6%を前提に置いた。「食」の強化と店舗改装の継続により既存店を強化する方針。
定量的な統合シナジーは今後詰める。商品仕入れにおける帳合統合で取引条件(粗利率)の改善が見込めるほか、両社のプロセスセンター(10施設)、セントラルキッチン(11施設)、物流センター(50施設)全体で、製造商品、稼働率、供給先店舗を最適化することにより収益性の向上を図る。
加えて、新フォーマットの共同開発、決済・会員施策の連携、顧客情報の共有と相互活用など今後期待されるシナジーについて両社間で具体策を協議し、2026年2月中旬開催予定の第2四半期決算発表で明らかにする。
2026年6月期連結業績予想