「フルグラボール」と「森永ミルクキャラメル」がコラボ 認知拡大と接点拡大 カルビー・森永製菓それぞれの思惑が合致
左からカルビーの大本都子氏、寺澤妃奈乃氏、森永製菓の伊東恵梨子氏
 カルビーは「フルグラ」ブランドで森永製菓の「森永ミルクキャラメル」とコラボレーションした「フルグラボール ミルクキャラメル味」を8月25日に発売し、「フルグラボール」の認知拡大を図る。

 8月20日、新商品発表会に登壇したカルビーのマーケティング本部シリアル部フルグラチームブランドマネジャーの大本都子氏は「『フルグラボール』は認知拡大が課題となっており、今回の新商品で知名度のアップを図る。
コラボレーションを機に『フルグラボール』のザクザクした食感やおいしさを体感していただくことで、『フルグラ』ブランドのエントリーにもなると考えている」と語る。

 「フルグラボール」は、フルーツ入りグラノーラ「フルグラ」を一口サイズに丸めた栄養調整食品。朝食用の「フルグラ」とは異なり、簡便で健康的な間食ニーズに応えるために開発された。

 カルビーのマーケティング本部シリアル部フルグラチームの寺澤妃奈乃氏は「『フルグラボール』は現在、20-30代の女性を中心に購入していただいている。『フルグラ』で『ブラックサンダー味』などのコラボレーション商品を発売したところ、特に若年層の購入が増加したことから、『フルグラボール』でもコラボレーションを行うことでより若年層の認知を獲得し間口を拡大したい」と説明する。

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左からカルビーの大本都子氏、寺澤妃奈乃氏、森永製菓の伊東恵梨子氏 森永製菓としては、新たな顧客とのブランド接点の拡大を見込む。

 「森永ミルクキャラメル」ブランドの現在のメインの購買層は、50-70代。

 森永製菓のマーケティング本部菓子マーケティング部キャラメル・キャンディカテゴリー担当の伊東恵梨子氏は「『森永ミルクキャラメル』の価値や味わいを、より幅広い方に届けていきたい。コラボレーションによって、我々がリーチできないお客様にも味わいを知っていただくきっかけになる」と期待を寄せる。

 「フルグラボール ミルクキャラメル味」は、森永キャラメルソースを使用し「森永ミルクキャラメル」の味わいを再現。クランベリーとラズベリーのフレーバーで「フルグラ」らしい酸味と彩りを加えた。

 寺澤氏は「キャラメルにも色々な商品があるが、『森永ミルクキャラメル』らしい味わいにした。
粘性のあるキャラメルを含みながらも、『フルグラ』らしいザクザク食感に仕立てている」と胸を張る。

 店頭では、同商品と「森永ミルクキャラメル」をクロスMDで並べ、小腹満たしを訴求するPOPの展開を予定。デジタルでは、発売を記念したSNSプレゼントキャンペーンを8月25日から実施する。
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