
サンプリングは、海外でのブランド認知拡大を狙うインバウンド施策の一環。開発マーケティング本部マーケティング部の影山泰大部長は「今年から空港広告などを展開してきた。インバウンド向けのサンプリングは初の試みで、『ガリガリ君ソーダ』を通じて海外の方にもブランドの良さを知っていただきたい」と語る。実施したアンケートでは味わい評価のほか、「どのようなシーンで食べたいか」「友人や家族へどのように勧めるか」など意見を収集し、来年度以降のマーケティングに生かす考えだ。
「ガリガリ君」と記念撮影当日はアジア圏を中心に多くの観光客が来場。影山部長は「中国や東南アジア圏はかき氷文化がある一方、欧米地域はソーダ味自体になじみが薄く、『何味か』と尋ねる方もいる。外国語対応スタッフがフォローし、理解を深めてもらった」と話す。
運営は社員4人に加え、英語・中国語・韓国語対応スタッフを含む計14名体制。9か国語(英・中〈簡体字/繁体字〉・韓・タイ・ベトナム・仏・スペイン・日)で実施したアンケートに回答した人にオリジナル手ぬぐいを進呈した。
岡本秀幸マーケティングチームリーダーは「食べて知っていただくことはもちろん、アンケートを通して世界に向けた手がかりを得たい」と語る。今回の取り組みを足掛かりに、インバウンド需要獲得と国内消費活性化を狙う。
