日清製粉 第3回国際穀物科学シンポ RSスターチの肥満予防など
B・ハマカー博士
日清製粉は8月5日に「第3回日清製粉国際穀物科学シンポジウム」を開催し、小麦粉ユーザーや研究機関から約100人が参加した。

冒頭、登壇した山田貴夫社長は「本日のシンポジウムでは米加日を拠点に穀物科学の最前線で国際的に活躍している4人の先生が講演する。
当社からも2題の研究報告を発表する。本日の情報を日頃の研究開発、商品開発にご活用いただきたい。当社も穀物科学分野の基礎研究をこれまで以上に推進していきたい」と話した。

米パデュー大学教授のブルース・ハマカー博士は「高食物繊維小麦の澱粉構造と脳腸相関」を講演。ハマカー博士は高食物繊維のユニークなでんぷん構造を説明するとともに、動物を用いた研究成果を披露。

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B・ハマカー博士緩やかに消化するでんぷんの分解物を小腸遠位部に直接投与すると、脳腸相関が活性化し、食欲を促進する特定の神経ペプチドの遺伝子発現が減少。一方で食欲を抑制する神経ペプチドの遺伝子発現が増加したことを確認した。また別の試験では、体重増加が抑制されるか、体重の減少幅が大きくなったという結果も得られた。
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