セブン&アイ・ホールディングスのPB「セブン・ザ・プライス」は、前2月期の売上が倍増と伸びたが、今期(3~8月)も約50%増と好調だ。

開発コンセプトは「確かな品質」と「安心価格」の両立。
イトーヨーカドーなど食品スーパー中心に販売しており、物価高で消費者の生活防衛意識が高まる中、当初計画(約20%増)を上回るペースとなっている。8月下旬から順次、削り節やツナ缶など新商品19品を発売し、冷凍ブロッコリーなどを対象に増量企画9品を展開。コストパフォーマンスを重視する昨今の生活者ニーズに応える。

「セブン・ザ・プライス」はデザインの簡素化、物流の効率化、シンプルな商品作りの追求などで低価格を実現。2021年度に11品でスタートし、購入頻度の高い商品群を中心にラインアップを拡充、今回の新商品追加で約270品(25年8月末時点)となる。今年度中に300品を計画。

8月25日開催の発表会で、中村哲士執行役員営業企画室長は「『セブン・ザ・プライス』を購入している方々のニーズを調査しながら今後も品揃えの幅を広げる」とした。直近の売上上位アイテムは「ブルーベリー」(税込645円)、「ロースハム切落し」(同321円)、「食パン5枚入」(同105円)など。

8月下旬から順次発売する新商品はイトーヨーカドー、ヨークなど196店舗で展開。「セブン・ザ・プライス 花かつお」は鰹の生原料の仕入れから製品化まで一貫管理することでコストダウンした。80g、税別298円。

「同ライトツナフレーク かつお油漬」はセブン&アイグループのスケールメリットを最大限に生かしながら品質と低価格の両立を実現した。
70g×6、498円。

増量企画は、冷凍食品で売れ筋の「同ブロッコリー」600gを700g(税別498円)、「同カットほうれん草」500gを600g(398円)などとする。
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