
粒感のある主食として好評
「スムースグルメ(SG)」ブランドで今春から一食完結型の「おかゆセット」を本格販売。「中華丼」「親子丼」「カレー丼」「牛すき丼」「麻婆なす丼」の5メニューで、粒感のあるおかゆと丼の具はムースに仕立てた。施設や病院でおかゆはニーズが高いものの、実は炊飯や蒸らし、味付けなど調理が大変だという。新商品は自然解凍や電子レンジ調理で安定した品質のおかゆを提供できるため、人手や時間に限りのある現場の労務改善も見込める。導入済みのユーザーからは「とてもおいしいと評判で、残食はほぼない。調理から片付けまでの作業は、調理員2人体制で約2時間の短縮になった」との声が届く。また、ほとんど離水しない商品設計もポイント。提供者を悩ませる誤嚥リスクを大幅に低減した。
食物アレルギー対応の「フレンズミール(FM)」ブランドで「チーズ風ソースインハンバーグ」を発売。卵・乳・小麦不使用でチーズ風ソースの入ったハンバーグに仕上げた。チーズらしい風味と時間経過しても口どけの良いソースが特長。
外食向けの「ジョイグルメ(JG)」ブランドは台湾屋台をイメージしたエスニック系のメニューを用意。「JGもちっと巻き」と銘打ち、こんがり焼いた「ごま油香る葱餅風」など3種。ワンランク上の「Gold Dish」シリーズにはレトルトの「国産牛スネ肉のビーフシチュー」を追加。素材にこだわった上品な味わいのシチューで、店頭で野菜具材を足すなどひと手間加えるのがおすすめ。
一方、市販用は「エーデルシェフ(EC)」ブランドで展開。新商品「お箸でいただくハンバーグステーキ」は箸でほぐれるやわらかさとあふれる肉汁を表現。家庭では焼ききれないビッグサイズ(180g)が電子レンジで調理できる。
渡邉昭秀取締役常務執行役員学校給食で出している「フレンズクレープ」(卵・乳・小麦不使用)として「ヨーグルト風」「いちご」の2品を発売。かつて給食で食べた若い主婦層などから問い合わせが多く、市販用での商品化に至った。
このほど業界専門紙向けに試食会を実施。渡邉昭秀取締役常務執行役員は「外食のインバウンド需要は落ちつつあるが、当社は給食、デリカも主力に展開している。