山一商事 100周年節目の展示会 自社の強みと今後の姿勢アピール
「スタイチ」ではキユーピーとのコラボ提案も
飛騨高山の業務用卸・山一商事は9月3~4日、「2025年秋季総合展示会」を開催した。

創立100周年に当たる今年は、「食と笑顔を 100年先まで」をテーマに掲げ、メーカー90社が出展。
2日間で約1000人が来場し、秋冬の観光シーズンに向けた商材発掘にいそしんだ。会場は100周年を記念し、お祭り会場のような雰囲気を演出。抽選会の内容も大幅グレードアップし、得意先への還元を図った。

山一オリジナル企画では、「ヤマイチ自社ブランド商品」「最新ヤマイチセレクション」「岐阜県内の食材、大発掘」「ヤマイチ厳選!衛生用品紹介」などをブース展開。「ヤマイチ自社ブランド商品」では、山菜を軸とした「ツキイチ」シリーズやピリ辛なめ茸「スタミナ1番(スタイチ)」シリーズ、飛騨牛ジャーキーをはじめとする「喜八郎」ブランドをラインアップ。

「ツキイチ」シリーズでは、最重点アイテムの「お刺身山菜」を紹介。24年から新たに展開している差別化商品で、山菜に強みを持つ山一ならではの提案として来場者からも好評を博した。第1弾商品の「わらび」と「姫竹」に続き、今回は「たけのこ」を投入。今後も品揃え拡充を進めていく。

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「スタイチ」ではキユーピーとのコラボ提案も「スタイチ」シリーズは、レギュラーアイテムや新フレーバー「梅味」などの食べ比べのほか、100周年企画としてキユーピーの「マオンソース」とコラボメニューの提案を行った。

「ヤマイチセレクション」コーナーでは、問屋の原点回帰を旗印に、取扱商品の集約・再選定を進めている背景や理由を解説。また、試食会やメーカーの製造工場見学などの取り組みをまとめ、“メーカーよりも商品に詳しくなる”ための企業姿勢を得意先に伝えた。


100周年記念式典に社員・取引メーカー200人

山一商事 100周年節目の展示会 自社の強みと今後の姿勢アピール
記念式典で山下喜一郎社長(中央)と山下喜八郎会長(左から3人目)を囲んで鏡割り
記念式典で山下喜一郎社長(中央)と山下喜八郎会長(左から3人目)を囲んで鏡割りまた同社は9月3日、高山グリーンホテルで同社の創立100周年記念式典を開催した。当日は、同社社員、取引メーカーを中心に約200人が出席。祝宴を楽しんだ。

式典の冒頭あいさつで山下社長は、同社の生い立ちや歴史を振り返るとともに、近年のコロナ禍からのV字回復の軌跡、現在の注力点、そして次の100年に向けての抱負を語った。

永年取引企業20社の表彰、鏡割りを執り行ったのち、会食。ホテルの料理長が腕を振るったコース料理が供された。
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