日本生活協同組合連合会は「くらし応援全国キャンペーン」第4弾を9月21日から11月末まで実施している。全国の生協と連携し、約220品目のコープ商品を特別価格(約1割引)で提供。
人々の節約意識が高止まりするなか、価格と価値の両面から組合員の暮らしを支援する。

対象品目は、第3弾(2024年9~11月)の180品目から220品目に拡大。冷凍食品は29品目から59品目に倍増し、菓子など若年層に人気の商品も追加した。前回伸長した冷凍チャーハンや冷凍うどん、弁当・惣菜、練り物、コメ高騰を背景に需要が高まったパスタソースなどを拡充。オムライスなど、すぐに食卓に出せる主食も新たに加えた。

岡本悠哉営業本部長は「値上げ基調が続き、組合員の価格意識が高まっている。大きな購買理由となる価格軸の訴求を強め、もう1品の利用につなげたい」と説明。

多喜靖次営業企画部長は「点単価上昇で売上は維持しているが、購入点数や客数は減少している」と現状を分析。キャンペーンを機に購入点数や利用頻度、新規層の認知拡大を図る考えを示した。対象生協は北海道から沖縄まで幅広く、供給目標は100億円で前回比110%の伸長を目指す。

同連合会は2025年度、価値訴求を強化する方針のもと「推しコープキャンペーン」を展開。全国の組合員から集まった26万票・14万件超のコメントを販促に活用し、隠れた人気商品など個々の商品の価値を発信している。
一方、生活コストの上昇や節約意識の高まりを受け、期初計画になかった価格訴求の応援キャンペーンを再び実施する。今後は価値訴求を継続しつつ、ユニット価格による割安感など、価値と価格の両面での訴求も強化する。
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