
目玉は6種の「氷温熟成珈琲」
同社が西武池袋本店に出店するのは約15年ぶり。
16日に内覧会で取材に応じた髙根秀樹事業本部直販営業チームリーダーは「オープンを機に、全く新しいブランドを立ち上げたいという思いがあった。店名に『キーコーヒー』の名がつかず、商品にも『キーコーヒー』の文字が入らない店は初めて」と説明する。
ロゴマークに鍵のデザインを入れることで、さりげなくキーコーヒーらしさを演出している。
店名の「DI CLASSE」は、イタリア語で「上質な」「ワンランク上の」という意味。広義のスペシャルティコーヒーを含む高品質なプレミアムコーヒーだけを販売している。
最大の目玉は、新たに開発された6種の「氷温熟成珈琲」。すべてシングルオリジンのコーヒーとなり、特殊な温度帯「氷温」で熟成したものとなる。
シングルオリジンの「氷温熟成珈琲」を定番商品として扱っているのは、現時点では同店舗のみとなる。「当社独自のコンセプトを前に出すとともに、『氷温熟成珈琲』をもっと皆さんに知っていただきたいという思いがあり開発した。同じシングルオリジンの豆でも、氷温で熟成させることで産地の個性がよりクリアに際立ち、ワンランク上のコーヒーになる」と胸を張る。
店頭には、イタリアのバルをイメージした一角「DI CLASSE BAR」を設置。試飲や、イートインまたはテイクアウトのコーヒーを購入することもできる。
キーコーヒーの髙根秀樹氏「ぜひ実際に飲んでいただいて、お気に入りのコーヒーを見つけていただきたい。6種の氷温熟成珈琲は、袋入り以外に約40グラムずつの量り売りもしている。少量から試したり、お好みでブレンドしたりと手軽に楽しんでいただきたい」と語る。試飲などの抽出は、湯温や蒸らしの時間を設定しハンドドリップの動きを再現したマシンで行う。
味のクオリティを担保しながら、来店客とコミュニケーションをしっかりとることで、好みに合わせたコーヒー選びをサポートする。そのほか、「トアルコ トラジャ」「西武リッチブレンド」といった豆や抽出器具も販売している。
髙根チームリーダーは「目標売上は非公開だが、売上の面でもトップクラスの店舗を目指していきたい。現在は未定だが、成功体験を得られれば百貨店さまを中心に同ブランドを展開したいという気持ちもある」と熱意をのぞかせる。