即席麺大手のエースコックは、ベトナムの現地法人から輸入・販売する「Hao Hao(ハオハオ)」ブランドのアピールを強化している。同国で圧倒的なトップシェアを誇るが、日本におけるエスニック系ラーメンの浸透や在日ベトナム人の増加を背景に、スーパー等での露出も増えつつある。


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9月13~14日に横浜市内で開催された「ベトナムフェスタ ㏌ 神奈川2025」にブースを出店した。「Hao Hao」をはじめ、日本で定番のカップスープ「ハノイのおもてなし 鶏だしフォー」などベトナム仕込みの商品が当たるガラポンに行列ができるなど、多くの来場者で賑わった。

会場には民族衣装のアオザイをまとったエースコックベトナムのスタッフが応援に駆けつけ、日本人に「Hao Hao」などの魅力を直接アピールした。

「Hao Hao」のメーンフレーバー「TOMCHUA CAY(トムチュアカイ)」は旨辛で爽やかな酸味のエビだしスープが特長。

発売から20年余りを経て、いまやベトナムで誰もが認める国民食となっている。日本ではかねてより袋麺を中心に輸入・販売していたが、6月には日本向けにタテ型カップ麺を新発売した。

イベント会場で取材に応じた森本潤一広告宣伝室室長は「日本の方々に『Hao Hao』や『ハノイのおもてなし』など当社ならではのベトナムにちなんだ商品を知っていただく良い機会になる。また、在日ベトナム人は約60万人(24年)まで増えており、母国で親しんでいたラーメンを日本でも手軽に食べていただけるようにしたい」と話した。
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