▼「今さらの感はあるが、実現してほしい」と地方メーカーの社長。「最低賃金は繰り返し上げられてきた。本来なら減税で消費を促し、景況感を高めてから賃金を上げるべきではなかったか」と指摘する。「モノは動かず、原材料は上がる。その上、給料も上げろとは…」。
▼消費の停滞を、より実感しているのが小売の現場だ。昨年までは、購買点数が減っても単価の上昇分で何とか売上をカバーできていた。買い控えの傾向が強まった今年は、それが難しくなっている。せめて消費税分でも下がれば、価格上昇で手を出さなくなるという悪循環から抜け出せるだろうか。
▼「安易にしてほしくない」。問屋の現場で聞いた。