市場にない価値を MDホールディングスの商品開発(後編) 新商品14品を投入 “欲張りニーズ”に応える
「森の黒トリュフ塩ナッツクリスピー」
MDホールディングス(東大阪市)はこの秋、14品目の新商品を発売した。その中から推しの商品を開発戦略グループの原宏和リーダーと常岡奈央さんに聞いた。


まず挙げたのが「いりこっす」。同じ東大阪市の企業・井藤漢方製薬のりんご酢飲料を使ったコラボ商品だ。「カルシウムを積極的に取ろうという時代に、『魚は好きではないけれど、できれば素材からとりたい』という欲張りなニーズを狙った。そのため、食べやすさを一番に考えて開発した」(常岡さん)。

原料の国産いりこをさわやかなりんご酢に漬けることで骨まで柔らかく仕上げ、魚の生臭さや苦みを抑えた。45gで参考価格378円(税込・以下同)。

2番目が世界的にも珍しい、岩手県産のもち小麦“もち姫”を100%使った「ねりこみ黒みつのうすぎりかりんとう」。薄切りのパリパリした食感と、黒蜜を練り込んだ生地と白生地の二層仕立てが特徴。ていねいな製造工程が“もち姫”の特性であるもっちりとした弾力を生かす。「ねりこみショコラ」に続く第2弾。「薄切りのかりんとうは他にもあるが、この形は独特のもの。食感とともに形も楽しんでもらいたい」(原リーダー)。
65g、同378円。

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「森の黒トリュフ塩ナッツクリスピー」もう1品が「森の黒トリュフ塩ナッツクリスピー セサミミックス」。従来のアーモンド、カシューナッツ、クルミが入る「塩ナッツミックス」のクルミをセサミチップスに替えた。それにより、「従来のナッツだけでは味わえないパリパリとした軽い食感が加わり、飽きずに食べられる“連食性”が強まった」(常岡さん)。

同シリーズの「大地のブルーチーズ」にも同様にセサミチップスが加わった。「黒トリュフもブルーチーズも濃厚なので、箸休め的なチップスを入れることで飽きが来ない。より多くの層に食べてもらいたい」(原リーダー)。個包装で59g、同486円。

(おわり)
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