完全栄養食を開発・販売するベースフード社は、汁ありカップラーメンの「BASE RAMEN(ベースラーメン)」シリーズを立ち上げ、「鶏ガラ醤油」「味噌」の2フレーバーを発売した。

製造は寿がきや食品。
当初はECで販売開始し、コンビニやスーパーへの展開も予定。このほど開いた発表会の席上、ブランドを担当するマーケティング部の溝口究氏は「夕食や夜食にも罪悪感なく食べてもらえれば」とアピールした。

「BASE FOOD」ブランドの購入者は女性が約6割、男性が約4割の構成比で、年齢層は30~50代前半が中心となっている。1月にカップ焼そばを発売したが、ユーザーから要望の多かったカップラーメンを商品化したもの。これまでパン、クッキーなどを売れ筋に、ラーメン2品を加えて5シリーズ24品となった。「日常生活の様々なシーンで気軽に食べていただけるように豊富なラインアップにはこだわっている」(溝口氏)。

同社調べによると、健康上の懸念からカップ麺の喫食を控えている消費者は約7割に達するという。「ベースラーメン」は1食に必要な33種類の栄養素を含み、低カロリー、低塩分も実現した。ユーザーのネガティブなイメージを払しょくする。

開発で苦労したのは機能性とおいしさの両立だ。スープとの一体感にこだわった特注のノンフライ麺は、全粒粉を使用し、香りや風味が違和感のないようマスキングを施した。スープはすべて飲み干さなくても、麺を自然にすすって食べる程度の約1/3を飲めば完全栄養食を満たす。


「鶏ガラ醤油ラーメン」は、超特撰醤油と利尻昆布の出汁を使用。「味噌ラーメン」は2種類の信州味噌をブレンドしてやさしい味わいに仕上げた。価格は税込442円。
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