「凄麺」25年目に突入 大久保社長、ブランディングに手応え 「おいしさ・個性を磨き続ける」
ご当地カップ麺がずらり
ヤマダイの「凄麺」ブランドが発売25年目を迎え、ますます存在感を高めている。10月29日「凄麺の日」にあわせた店頭イベントには大久保慶一社長も参加。
「2001年に『凄麺』を発売して以来、お客様に価値を認めていただけるようにコツコツと1品ずつこだわっておいしさや個性を磨き続けてきた。今では熱狂的なファンがたくさんいらっしゃる。その輪が口コミで広がってきた手応えも感じる」などと話した。

10月26日、「カスミ イオンタウン守谷店」(茨城県守谷市)の売場には「凄麺」のご当地カップ麺がずらりと並んだ。ヤマダイ・カスミ双方の地元である茨城の味わいを再現した「茨城けんちんそば」をはじめロングセラーの「佐野らーめん」「京都背脂醤油味」「仙台辛味噌ラーメン」「札幌濃厚味噌ラーメン」、さらにはカスミ限定の「凄拉麺(すごらーめん)」シリーズなどを大陳。試食販売を実施して多くの来店客でにぎわった。

同社は年間を通じて試食イベントを全国各地のスーパーで実施している。「凄麺の日」が近い10~11月はそのピークにあたる。大久保社長は「定番の棚に商品を並べているだけでは魅力が伝わりきらない。食品メーカーの原点に立ち返り、消費者の方に試食で味を知っていただくことは重要」と意義を語る。

商品開発については「販売目標ありきのモノづくりはしない。原材料や製法など手間ひまかけて1品ずつのこだわりを深め、新しい話題やストーリーを加え、価値を少しずつ高めることでブランドに対する評価も上がる。
時間がかかる手法かも知れないが、お客様の反応を見る限り間違っていないとの手応えがある」と自信をのぞかせた。

一連の取り組みを含めたブランディングが評価され、「凄麺」の「ご当地シリーズ」はこのほど「25年度グッドデザイン賞」を受賞した。

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ご当地カップ麺がずらり26年冬には坂東ファクトリーが完全稼働する予定。節目の25周年に向け供給体制も強化する。

「凄麺の日」は、2001年10月29日にノンフライカップ麺「凄麺」ブランドの第1弾商品「これが煮玉子らーめん」を発売したことに由来する。18年に日本記念日協会から認定を受けた。
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