菓子の多彩な品揃えに重きを置く外林グループ 駄菓子メーカーへの情報提供を目的に駄菓子屋を運営
外林の外林大忠社長CEO
 菓子卸の外林グループで菓子の袋詰めを手掛けるエスピービーは2024年に小売事業部を立ち上げ、 駄菓子ショップ「だがし家ちゃりんこ」のフランチャイジーとして5月中旬に1号店、8月末に2号店を開業して駄菓子屋を営んでいる。

 10月10日にはイオンモール川口前川(埼玉県川口市)に3号店をオープンした。


 現在は、フランチャイザーの指導のもと店舗運営を学んでいる段階にあり、今後、駄菓子メーカーへの販売動向などの情報提供を視野に入れる。

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外林の外林大忠社長CEO 10月3日、取材に応じた外林の外林大忠社長CEOは「駄菓子メーカーさまはモノづくりを一生懸命されている反面、商品企画や営業の機能を自社で持たれず小売店さまとの接点が少ないところが多い。一方、我々も小売店さまを通した情報しかなく、自ら店舗を運営することで、お客様がお求めやすい商品形態や売場づくり、さらには卸売業の倉庫作業を含め商品の物流コストをいかに抑えられるかを研究していく」と説明する。

 商品形態では主に入数や容量、価格などを研究していく。

 具体的には「例えば、現在販売している商品のサイズを半分にする、あるいは2種類をバンドル販売したら、もっと買っていただけるのではないかということを研究する。研究で得られた情報をメーカーさまに共有させていただくことでメーカーさまの拡売に貢献していく」ことを思い描く。

菓子の多彩な品揃えに重きを置く外林グループ 駄菓子メーカーへの情報提供を目的に駄菓子屋を運営
駄菓子売場イメージ
駄菓子売場イメージ 店舗数は追わず、駄菓子屋を営むことで地方の駄菓子メーカーと小売店の双方の立場に立ち、菓子業界の発展に向けて提案力を強化していくことに主眼を置く。

 「実際に我々がやってきたことを、小売店さまにも共有し、小売店さまの参考になれれば集客のアップや什器活用による陳列コストの低減につながる可能性もある」と述べる。

 外林グループは、地方・地域のパートナーに支えられて発展してきた歴史があり、地方・地域ごとの品揃え重きを置いている。
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