日清オイリオグループ 横浜F・マリノス「ジュニアサッカーキャンプ」で栄養講習会 成長期を迎える子供たちの身体づくりを応援
プロ生活を振り返り、アドバイスする鈴木孝司コーチ(©1992 Y.F.MARINOS)
 日清オイリオグループは“生きるエネルギー”を提供し、生活者の健康につながる食提案やスポーツ振興活動を通じて、生涯にわたって活力ある健康的な生活に貢献することを目指している。その一環として、主力工場のある横浜市を起点に“植物のチカラ®”で日本を元気にしたいという強い思いから、2005年より横浜F・マリノスと食事・栄養を軸とした取り組みを開始。
2017年からはトップパートナーを務め、同クラブの栄養アドバイザーとも連携し、トップチームから育成カテゴリーの選手の食事や栄養面でのサポートを行っている。

 夏休み期間中には、ジュニア年代(小学校3年生から6年生)の子供たちが参加する「横浜F・マリノス ジュニアサッカーキャンプ2025」に協力。8月8日から10日まで、横浜F・マリノスのトップチームの練習拠点である「F・マリノススポーツパーク」で行われた通い型キャンプの特別プログラムとして栄養学講習会を開催。日清オイリオグループの管理栄養士・公認スポーツ栄養士が、未来のサッカー選手を目指す子供たちと保護者に向けて、身体づくりに必要な食事や栄養についてアドバイスした。

 講習会では、熱中症対策として適切な水分補給の重要性を説明した後、成長期を迎える子供たちの身体づくりとパフォーマンス向上には、「食事」「運動」「睡眠」の3つの要素が重要であることを強調。「スポーツを頑張るみんなの強い身体づくりには、“栄養バランスの良い食事”と“毎日3食、十分なエネルギーをとること”を心がけてほしい」と伝えた。

 講習会の最後には、昨年までプロサッカー選手として活躍し、今年から横浜F・マリノスのスクールコーチを務める鈴木孝司コーチが登壇。プロ生活を振り返り、「自分の身体をつくるうえで、トレーニングと同じぐらい食べることが大事。好きなものだけではなく、バランスの良い食事で、自分に必要な栄養素をしっかりとるように心がけてください」とアドバイスした。

 講習会を通じて 担当コーチは「食事の面でも講習会後は前日よりも食べられるようになり、子供たちの意識が変わったと思います」と語っていた。

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プロ生活を振り返り、アドバイスする鈴木孝司コーチ(©1992 Y.F.MARINOS)日清オイリオグループ 管理栄養士/公認スポーツ栄養士からのアドバイス

■水分補給の重要性

 夏場のトレーニングでは、熱中症対策として適切な水分補給が欠かせません。運動前、運動中、運動後。
喉が渇く前に、必ず水分をとるように心がけてください。

運動前:運動を始める20-30分前に水やスポーツドリンクをゆっくりと飲むようにしてください。直前にがぶがぶといっぱい飲むと、お腹が重くなり、動きづらくなることもあります。トレーニングや試合の30分前までに水分を補給しておくことがおすすめです。
運動中:喉が渇く前にこまめに水分をとるように。目安は15~30分ごとに。約500㎖から1ℓ程度を飲むように心がけてください。
運動後:できるだけ早いタイミングで、適度に水分を補給できるようにしてください。スポーツドリンクやオレンジジュースなど、塩分やビタミンを補給できる飲み物もおすすめです。

■成長期には多くのエネルギーが必要

 成長期の子供たちにとって、「食事」「運動」「睡眠」がとても大切です。日々のトレーニングや運動は骨に刺激を与え、身長を伸ばしやすくします。そして、成長ホルモンは睡眠中に最も多く分泌されるため、規則正しい生活を心がけ、質の高い睡眠と休息をとるようにしてください。
そして、しっかりと食べること。強い身体をつくるためには栄養バランスのとれた食事がとても大切です。
 毎日の食事でしっかりと栄養をとるために、意識してほしいのは十分なエネルギーをとること。筋肉の材料となるたんぱく質、骨を作るカルシウムなどの栄養素をたくさんとっても、エネルギーが足りないと体は大きくなりません。
 スポーツをする小学校4年生から6年生は男子も女子も、大人と同じぐらい、もしくはそれよりも多くのエネルギーが必要です。
 運動している小学校6年生の男子は2900kcal/日のエネルギーが必要とされます。お父さん年代(30歳~49歳)の一般的な男性に必要なエネルギー量は2750kcal/日と、6年生男子の方がお父さんよりもエネルギーが必要です。同じように、女子もお母さんよりも多いエネルギーが必要です。
 成長期の子供は、運動や勉強に使うエネルギーとは別に、背を伸ばしたり、筋肉を作るためのエネルギーが必要となります。毎日を健康に過ごすためのエネルギーに加えて、身体づくりに必要なエネルギーをとることを意識してください。

■バランスの良い食事を心がけよう

 そして、強い身体をつくるためには、栄養バランスのとれた食事が大切です。バランスの良い食事とは、基本の4品「主食+主菜+副菜①+副菜②」に、牛乳・乳製品と果物を加えた計6品が揃った食事です。
ご飯やパンなどの「主食」、肉や魚などの「主菜」、サラダや汁物などの「副菜2品」の基本4品を毎食必ず食べることが大切です。そして、それに牛乳や果物をプラスしてとることができれば、より理想的な食事になります。
 エネルギー源となる3つの栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の中でも、体の中で作り出すエネルギー量が最も多いのが「脂質」です。脂質は1g9kcal。効率的にエネルギーを作ることができます。
 スポーツを頑張る小学生年代の子供は、大人と同じぐらいのエネルギー量が必要ですが、大人と同じ量の食事をとることは大変です。脂質を上手に取り入れて、必要なエネルギーや栄養をとるように心がけてください。お野菜を油で炒めたり、お肉を揚げたり、上手に油を取り入れてください。

日清オイリオグループ 横浜F・マリノス「ジュニアサッカーキャンプ」で栄養講習会 成長期を迎える子供たちの身体づくりを応援
真剣なまなざしでチャレンジ(©1992 Y.F.MARINOS)
真剣なまなざしでチャレンジ(©1992 Y.F.MARINOS)■朝ごはんをしっかり食べよう

 朝ごはんをしっかり食べることも大事です。朝ごはんを食べると体温が上がり、脳や体にエネルギーが行きわたり、集中力がアップします。忙しいときは、おにぎりやパンだけという日もあるかもしれませんが、少しの工夫で食事の質を高めることができます。
 例えば、トーストにハムとチーズをのせてハムチーズトーストにしたり、トマトソースとピーマンをプラスしてピザトーストにするだけで、1度の食事でとれる栄養素を増やせます。
野菜ジュースやスープで副菜を補うこともできます。
 お父さん・お母さんが忙しいときには、自分で冷蔵庫にあるヨーグルトやジュースをプラスするなど、できることから自分でやってみてください。遠征に行くと、バイキング形式で食事する機会があるかもしれません。そのときにも、基本の4品(主食・主菜、副菜2品)+乳製品・果物を意識して、メニューを選んでみてください。
 そして、何よりも大事なことは、サッカーも同じですが、食事を楽しんでください。毎日の食事はエネルギーです。家族や友達と囲む食事は笑顔の源です。楽しみながら、子供たち達の食習慣をサポートしてもらえればと思います。

日清オイリオグループ 横浜F・マリノス「ジュニアサッカーキャンプ」で栄養講習会 成長期を迎える子供たちの身体づくりを応援
キャンプ中の食事風景
キャンプ中の食事風景・“植物のチカラ®”で、日本を元気に!

 日清オイリオグループでは、さまざまな取り組みを通じて、ジュニアアスリートの強い身体づくりに必要な食事や栄養に関する啓発を行うとともに、学び実践することの大切さを伝える活動を推進している。
 横浜F・マリノスとの取り組みでは、トップチームの栄養アドバイザーと連携した選手の食事・栄養サポートや育成カテゴリーの選手や保護者への講習会、横浜F・マリノスHPコンテンツ「Food Supporter」と連携した「ENERGY Supporter」にて闘うカラダを支えるレシピ情報を発信しているほか、日清オイリオのHP内に開設した「日清オイリオ×横浜F・マリノス 特設サイト」ではトップチームの選手が紹介する「#揚げてこうぜメニュー」や、レシピや栄養のポイントなどジュニアアスリートの参考になる食の情報を紹介。「#揚げてこうぜ」のメッセージを掲げ、ファン・サポーターと一体となって横浜F・マリノスをさらに盛り上げるとともに、スポーツを通じて食の大切さを発信している。

日清オイリオグループ 横浜F・マリノス「ジュニアサッカーキャンプ」で栄養講習会 成長期を迎える子供たちの身体づくりを応援
トレーニングの模様(©1992 Y.F.MARINOS)
トレーニングの模様(©1992 Y.F.MARINOS)
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