ミツカングループ(以下ミツカン)と日本女子大学は「これからの日本の食」をテーマに行う共創プロジェクト「にっぽん食プロジェクト」の活動の一環として、11月16日、ライフコーポレーションの「ライフ桜新町店」(東京都世田谷区)で、学生が考案したレシピ「誰でも簡単!ワンパンじゃがいもキッシュ」の試食提供を実施した。

 「じゃがいもキッシュ」は、普段あまり調理をしない若者にも挑戦してもらえるように、①フライパン1つで完結②旬の食材を使用③シェアしやすい――といった工夫を施していることがポイントだ。


 本来のキッシュはオーブンを使用し、約1時間かけて調理するが、試食提供したキッシュはフライパンのみを使用し、約25分で調理できる。具材には旬の秋鮭、南瓜、しめじ、じゃがいも、調味料にはミツカン「味ぽん」を使用。彩りも豊かで切り分けて食べられるため、パーティーメニューにもなる。また、生地に小麦粉を使用していないため、グルテンフリーの生活を心がけている人にもおすすめだ。

 当日は日本女子大学食科学部食科学科飯田研究室の小川紗和さん(4年生)、新村菜月さん(同)らがレシピの説明を行いながらオリジナルのレシピブックとともに「じゃがいもキッシュ」を提供。生活者とのリアルな交流の場を持った。

 参加した学生は「お子さんにもおいしいと言ってもらえたこと、年配の方にも興味を持ってもらえたことがうれしかった」とコメント。「献立を考える、食材を買う、作る、食べる、片付けるといった『ごはん時間』を共に生み出すきっかけになるとうれしい」などとした。

 試食提供の場を提供したライフコーポレーションは「学生さんには食への興味・関心を持ってもらいたいし、いろいろな経験をしてもらいたい」とコメント。小学生を対象とした食育などを含む社会貢献活動にも力を注ぐ中で、「学生さんのフィールドワークの場として使ってもらいたい」などとした。

 ミツカンと日本女子大学による共創プロジェクト「にっぽん食プロジェクト」は2022年度に始まり、今年で4年目を迎えている。今年度はこれからの日本の食「にっぽん食」の普及・推進に向けて学会発表も実施。
若者たちの調理の入口をつくるため、「日本に根付いている料理の、食材や調理方法を工夫し、若者に親しんでもらう」レシピを開発するなど、積極的な活動を続けている。
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