進化したタピオカ 大阪で台湾食品の商談会
人気のティーバッグをアピール
 台湾の食品企業が集まった「台湾食品調達商談会」が11月28日、グランドプリンスホテル大阪ベイで開催。様々なカテゴリーの食品を扱う25社が出展、商社や小売、卸などの関係者約150人が訪れた。


 種類が豊富で朝昼晩いずれも主食になるおかゆ、具材の存在感が強いふりかけなど、日本製とは異なる特徴を持った商品が多く並んだ。

 主催した台湾貿易センター大阪事務所の張惠莉所長は「日本と同様、台湾でも即食性のある商品が伸びている。台湾企業の九州進出などにより、日本国内にも入ってきている」と説明。「タピオカや烏龍茶のほかにも多くの魅力的な食品があり、食べ方や使い方を紹介しながら広げたい」と意気込む。

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人気のティーバッグをアピール 烏龍茶の生産から卸売、輸出までを手掛ける台祥茶業(新北市)の製品は、日本でも50年前から売られているという。自社製品だけでなくOEMも請け負う。「若い人を中心にティーバッグ需要が増えている。飲みやすい『凍頂』をまず飲んでほしい」(高聖婷総経理特助)と勧めていた。

 世界でも珍しい、魚を練り込んだ麺。元々は一夜干しを製造していたが、コロナ禍の時、売れなくなった魚を麺に加工した。小麦だけでなくサツマイモを混ぜている。

 スープを入れたり、つけ麺のように食べたりするほか、「ごま油を和えて弁当にも」(魚之達人水産〈高雄市〉・陳雅琳総経理)と食べ方を提案する。


 日本ではブームを終えた感のあるタピオカだが、本場の台湾では進化を続ける。炭酸飲料の中で弾けるイチゴのタピオカ、プロテインが入った健康的なタピオカなどを販売する鼎富食品(桃園市)。陳香卉業務経理は「ドバイやメキシコ、ヨーロッパ各国では今、タピオカが人気。プロテインも入り健康志向に訴求できる」と強調した。
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